
「インデックス投資家」という言葉がある。「投資信託を使った資産形成は、インデックスファンドを使って行うべし」と主張する人たちのことだ。投信ブロガーとして著名な人たちと重なることも多い。つまり、投資信託について調べ、かつ、活用していくと、「インデックスファンドを使った運用で十分に資産形成はできる。しかも、負担するコストは低く合理的だ」という意見に傾いていくようだ。実際に、既存の投信のパフォーマンスとコストを調べていくと、平均値を見る限りにおいて、インデックス投資家の主張は正しいように感じられる。ただ、アクティブファンドには、平均値では測れない魅力があることも事実だ。投資信託のコストとベネフィットの関係を、コストとパフォーマンスとの関係で検証してみる。
国内外の株式や債券という代表的な投資資産と代表的なインデックスを用いて、アクティブファンドとパッシブファンド(インデックスファンド)について2021年4月末現在で、コスト(平均信託報酬率)とパフォーマンス(平均トータルリターン)の関係を調べた。一見して明らかなのは、パッシブとアクティブの間での平均信託報酬率の差だ。国内株式の場合、パッシブの平均が年0.40%(税込み)に対して、アクティブは同1.41%であり、信託報酬率には3倍以上の開きがある。ほぼ同様のことが、先進国株式や先進国債券を対象としたファンド群にもいえる。もっとも運用コストの差が小さいのは国内債券だが、それでも6割以上の開きがある。
さらに、各カテゴリーの平均トータルリターンを調べると、概ねアクティブファンドよりもパッシブファンドの方が優秀なことがわかる。たとえば、国内株式で「日経225連動型」と同じカテゴリーの「国内大型グロース」に属するアクティブファンドの平均トータルリターンは、10年(年率)で11.92%で、パッシブファンドの12.87%を下回る。5年(年率)でも1年でもインデックスファンドに投資していた方が投資成績は良かったということになる。この傾向は、先進国株式や先進国債券といったアクティブファンドの信託報酬率が高いファンド群に共通している。1年、5年(年率)、10年(年率)の全ての期間でアクティブファンドのパフォーマンスがインデックスを上回ったのは国内債券だけだ。トータルリターンは、「コスト控除後」のリターンである。
からの記事と詳細 ( インデックスファンドの3倍に相当するアクティブファンドのコストは正当か?=投資信託のコストとベネフィット(2)(モーニングスター) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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