
産業用電線大手メーカーのフジクラ・ダイヤケーブル(本社・東京都千代田区、社長・北島武明氏)はデジタル技術を活用し、納期対応力を強化している。デジタルデータを使い受注から納入までの流れを見える化する活動を、全4製造拠点はじめ全社的に推進。高圧ケーブルについては2021年度、前期比で半分以下に納期を縮める。顧客の利便性向上を通じて、競争力を高める考えだ。 同社では受注から生産計画立案、製造、検査、納入までの一連の流れを一気通貫して一元管理する「デジタルものづくりシステム」構築に注力。納期対応力はそのシステムのなかで、営業と製造の連携強化がさらに進むことや生産効率が高まることなどから向上する。北島社長は「迅速な納入が強く求められるケースもあり、そのニーズに対応することが活路の一つになる」と話す。価格競争ではなく納期対応など顧客サービスの実力を高めることで、優位性を確保していきたい考えだ。高圧ケーブル以外の品種でも特殊品を中心として、幅広い品種で納期が短縮される見通し。 また一連のプロセスの見える化により、材料調達や棚卸資産量の最適化が可能となり、導体に使う銅や被覆材用の樹脂など原材料価格の変動が収益に与えるインパクトを抑えられることも利点。加えてさまざまな改善がより効率的に進められることから、将来的な労働力不足も懸念される中、省人化も可能になる。 現在までに製造現場のデジタル化は、ほぼ完了に近い段階まで進ちょく。今後は物流拠点でデジタル技術の導入を積極的に進めて、配送面でも効率化による競争力強化を狙う。
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