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Monday, August 3, 2020

大雨、日照半分…コメも不安 病気や今後の猛暑「体力不足」 新潟県警戒 - 毎日新聞 - 毎日新聞

日照不足の影響がないか、稲の葉色を測定する佐久間公英さん=新潟県五泉市で2020年7月29日午前11時5分、井口彩撮影

 7月の天候不順を受け、新潟県内のコメの生育に影響が出ている。新潟地方気象台は2日、北陸地方が平年より9日遅く梅雨明けしたと発表したが、日照不足や長雨で稲が例年よりも軟弱な状態に。稲は間もなく出穂期を迎え、県は適切な穂肥や水管理などの猛暑対策を呼びかける。【井口彩】

 7月29日、五泉市の村松地区で14ヘクタールの田んぼを耕作する農業法人社長の佐久間公英さん(59)は、曇り空を恨めしそうに見つめた。「こんなに天気の悪い日が続くのはかなり久しぶり。まずは晴れてくれないとどうにもならない」。すでに枯れた稲も見つかっているという。

 新潟地方気象台によると、県内では6月25日から7月26日まで下越や佐渡を中心に降水量が平年の倍程度になり、日照時間は約半分程度だった。

 県が7月30日に実施した調査によると、コシヒカリの草丈は「やや長い」となり、ヒョロッと伸びる「徒長」や、葉の色が濃くなる傾向がある。いずれも日照不足で見られる現象で、県経営普及課の小林和幸参事は「コシヒカリはもともと草丈の長い品種。風で倒れやすくなり、十分に実る前にもみに栄養がいかなくなってしまう」と懸念する。

 降雨が続くと稲が雨でぬれたままになり、「いもち病」の菌が付着しやすくなる。いもち病は葉や穂を枯らしたりコメの実りを悪くしたりと、甚大な影響を及ぼす。県によると県内でも既に発生の報告があるといい、発生した場合は速やかな防除を呼びかける。

 一方、県が警戒するのは梅雨明け後の猛暑だ。2019年には、稲の出穂期だった8月半ばに県内各地でフェーン現象が発生。高温障害でコシヒカリの1等米比率が過去最低水準になった。小林参事によると、今年の稲は日照不足ででんぷんの蓄積量が少なく、高温によるストレスを受けやすい。県は出穂までに肥料を追加し、稲の“基礎体力”を高めるよう呼びかけるほか、高温が予測される場合には「フェーン緊急情報」を発表して水管理を求める。

 また、19年度の暖冬少雪でカメムシが多く越冬し、例年よりも増えている。カメムシは夏場に活発化し、米粒の汁を吸った部分は変色し商品価値が下がるため、計画的除草や防除も必要になる。

 小林参事は「7月にぐずついた天気が続き、いもち病などで稲作の『難易度』が上がっている」と指摘。梅雨明け後の3日時点では天候は回復しつつあるが、「まだ本格的な夏ではなく、引き続き稲の状況を観察しながら対応してもらうことに変わりはない」と述べた。

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