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Wednesday, March 23, 2022

豪雨で被災の肥薩線、復旧費に235億円 流失の鉄橋2本が半分占める JR九州 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

球磨川第1橋りょうの復旧算出イメージ(JR九州提供)

球磨川第1橋りょうの復旧算出イメージ(JR九州提供)

 JR九州は23日、2020年7月の豪雨で被災し、一部区間で不通となっている肥薩線の復旧費が約235億円になると発表した。災害復旧費として過去最大だった熊本地震時の約90億円を大きく上回る。福岡市で記者会見した青柳俊彦社長は「これまで経験した災害と規模が違う。復旧方法と今後のあり方を国や熊本県としっかり議論していきたい」と語った。

 流失した球磨川を渡る鉄橋2本の復旧に、総額の半分以上を占める約125億円を見積もった。国が想定最大流量を引き上げたことに伴い、JR九州は鉄橋の位置を従来よりも高く設定。付近のトンネルも改修する。それ以外の区間は被災前と同じ線路の高さで算出した。

 肥薩線は、球磨川の氾濫などで約450カ所が被災し、八代-吉松の約87キロで不通が続く。3月22日に国土交通省と熊本県、同社による初めての復旧に向けた会議が開かれ、鉄道での復旧を目指し検討を進める方針を確認した。

 不通区間の19年度の収支は約9億円の赤字だった。青柳社長は「復旧後に維持できる仕組みにならないといけない。JRだけで何とかする形では立ちゆかなくなる」と指摘。「国や県としっかり議論し、納得いく形で復旧に取り組みたい」と語った。

 JRが正式に復旧費を示し、国などと協議に入ったことを受け、肥薩線利用促進・魅力発信協議会副会長の池上滝一湧水町長は「自治体も乗客を増やす方策や、駅を中心とした街づくりに取り組む必要がある。運行継続には国の支援も必須で、引き続き沿線自治体と知恵を絞りたい」と話した。

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