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Tuesday, March 10, 2020

スズキ 新型ハスラー 実燃費レポート もっとタフに、もっとアクティブになった2代目の実力は!?|【低燃費にこだわるなら】最新の実燃費が丸わかり 燃費レポート【MOTA】 - MOTA

燃費テスト概要

なお、今回の燃費測定は2月18日に行い、天候は晴れ、最高気温は13度程度と、この時期としては過ごしやすい気温の中でのテストとなった。朝11時ごろに青山にあるMOTA編集部を出発し、高速、郊外路、市街地・街乗りの順で走行し、16時ごろに再びMOTA編集部へ戻るルートを選択した。燃費の数値は区間燃費については車両に備わる燃費計を使用し、トータルはそこから計算したものを掲載した。エアコンは24度設定のフルオート、全行程をマニュアル操作なしのDレンジで走行し、クルーズコントロールは未使用としている。

スズキ/ハスラー

スズキ 新型ハスラーの実燃費は22.89km/L

新型ハスラー 実燃費(WLTCモード) カタログ燃費(WLTCモード)
総合 22.89km/L 20.8km/L
市街地 19.3km/L 18.5km/L
郊外路 24.1km/L 22.3km/L
高速道路 25.8km/L 21.0km/L

テストではトータルで157.0kmを走行し、全行程を走り切ったトータルの燃費は22.89km/Lとなった。ハスラーのカタログ燃費は前述したようにWLTCモード燃費で20.8km/Lであるから、カタログ燃費を上回る結果となった。

この数値はターボエンジンを搭載した2WDモデルの22.6km/L(WLTCモード)に近い数値となるが、今回の車両は常に4輪に駆動力を伝えるフルタイム4WD方式にもかかわらずこの低燃費というのは、降雪地帯に住むユーザーにも魅力的に映るのではないだろうか?

それではここからは走行シーンごとの燃費や走りっぷりなどをお伝えしていこう。

スズキ 新型ハスラー実燃費レポート|市街地・街乗り編

新型ハスラー 市街地・街乗りでの実燃費:19.3km/L

グレード名こそ「HYBRID」と付くものの、先代モデルと同じくモーター走行はしないマイルドハイブリッド方式を採用する新型ハスラー。とはいえ、先代よりも高出力化されたISGと充放電効率を向上させたリチウムイオンバッテリーを全車に搭載したことで、燃費の良さと軽快な走りを実現している。

といっても普通に乗っている限りハイブリッド車であることを実感することはほとんどなく、非常に自然な乗り味となっていた。

そんなことを感じながら走行した市街地では、53.3kmを走行して19.3km/Lという燃費をマークし、WLTC市街地モード燃費は18.5km/Lなので、わずかにカタログ燃費を上回る結果となった。

スズキ 新型ハスラー実燃費レポート|郊外路編

新型ハスラー 郊外路での実燃費:24.1km/L

郊外路は走行車両も信号も少ないため、一定のペースで走行できるシーン。見た目は先代と大きく変わっていないが、プラットホームが一新されてボディ剛性も大きく向上した結果、オンロード走行での快適性は確実にアップしている。特に先代で感じたコツコツ感が影を潜めている点は一般ユーザーにとって朗報と言えるだろう。

この郊外路での燃費は29.1kmを走行し、燃費は24.1km/Lを記録。カタログ燃費では22.3km/Lとなっているからここでもカタログ燃費を上回る結果となった。ターボエンジンは先代モデルからのキャリーオーバーではあるが、最も重い880kgの車重を持つ今回のテスト車でも物足りなさを感じることは皆無であった。

スズキ 新型ハスラー実燃費レポート|高速道路編

新型ハスラー 郊外路での実燃費:25.8km/L

最後は高速道路を通るルートを振り返る。今回は芝公園出入り口から首都高に乗り、東京湾アクアラインを経由して圏央道の茂原長南インターで下りるルートを走行し、走行距離は74.7km。道中、首都高からアクアラインへ向かうところで大型バスが故障し、1車線をふさいで停車するというアクシデントがあった以外はスムーズに走行することができた。

ここでの燃費は25.8km/Lと今回の中ではもっとも良い数値を記録。カタログ燃費では高速道路モード燃費は21.0km/Lと郊外モード燃費の22.3km/Lよりも悪い数値となっているが、最高速度がそこまで高くない首都高や圏央道が中心だったためと考えられる。恐らく120km/h区間のある新東名などではもう少し悪化してしまうだろう。

スズキ 新型ハスラー実燃費レポート|総合実燃費編

今回の新型ハスラーの燃費テストは、街乗り・郊外路・高速道路と合わせて157.0kmを走り、総合実燃費は22.89km/Lであった。カタログのWLTCモード燃費である20.8km/を超える数値となった。繰り返しになるが、これは新型ハスラーの中で最も車重が重く、ターボエンジンを搭載し、フルタイム4WDと燃費が悪化する要因が重なったグレードでの数値。フルタイム4WDが必要な豪雪地帯のユーザーにとっても予想以上の低燃費は朗報と言えるし、ターボや4WDを必要としないユーザーにとっては更なる低燃費を実現できる可能性もあるだろう。

一方気になる点はエクステリアデザインだ。先代のイメージを色濃く残すものとなっているが、しっかり見てみると先代よりも角ばってゴツゴツ感が見て取れる。特にサイドシルエットはジムニーに通じるものがあり、「ジムニーは欲しいけど3ドアじゃ……」と躊躇しているユーザーを取り込もうとしているのかもしれない。

その結果、先代ハスラーにあったかわいらしさはやや影を潜めてしまっており、そこを求めるユーザーは旧型の中古を狙いに行ってしまう可能性もありそうだ。中身は確実に進化しているものの、デザインは人それぞれの好みがある部分なだけに、なかなか難しいポイントであることを再認識した新型ハスラーであった。

[筆者:小鮒 康一]

試乗ルート

ルート1「市街地」

千葉県市原市の国道16号線から国道357号線、途中から片側1車線になる国道14号線、都県境から蔵前橋通りを経由し、MOTA編集部に戻るルート。スムースに流れることは少なく、渋滞路が多くを占める区間だ。 平均時速は15~20キロ程度と遅い。道のりは約55km。

ルート2「郊外路」

茂原長南インターを降り、国道409号線を西に進み、交差する国道297号線を北上し、東京湾に近い千葉県市原市内の国道16号線まで向かうルート。 道路にアップダウンは少なく信号があまりない上に走行中の流れも良く、好燃費が期待できる区間と言える。道のりは約30km。

ルート3「高速道路」

首都高速都心環状線芝公園ランプから首都高湾岸線を経由し、東京湾アクアラインから最近開通した圏央道の茂原長南インターに向かうというルート。 道路にアップダウンは少なく、流れは区間全体を通しおおよそ80km/h程度。道のりは約70km。

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March 10, 2020 at 03:00PM
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