母の日の１０日、県内各地の生花店にカーネーションなどの花を買い求める客が足を運んだ。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中心街の店舗では売り上げが苦戦。一部店舗では店頭の商品数を減らしたり、特設コーナーを取りやめたりと、例年にない対応で商機を迎えた。
静岡市葵区の紺屋町地下街の「フラワーパレストラ」には色とりどりの花が並び、弟らと来店した末広中３年の生徒（１４）は「休校中、英語を教えてくれたりする母親に贈りたい」と笑顔を見せた。ただ、前田和幸店長は「周辺の百貨店が休業していて人通りが少ない」とため息。９日の売り上げは昨年比でおよそ半減し、例年よりも店に置く花の数を減らしたという。
沼津市のＪＲ沼津駅ビル内の「ハナミ・フラワーズ」は、例年は改札前に特設する母の日コーナーを設置しなかった。駅を利用する部活帰りの学生らが花を買って帰ることも多かったが、休校の影響などで客数が減少。白岩規子店長は「例年の約半数。新型コロナによる打撃は大きい」と嘆く。
浜松市中区のザザシティ浜松中央館に４月に開店した「フラワーアンドデザインソワカ」も、同店の責任者河野理恵子さんによると、１０日の来店客は想定より少なかった。ただ、コロナ禍でも母に感謝するカーネーション購入者の気持ちは例年と変わらず、会社員（２４）＝同区＝は、自宅にいる時間が増える中で「毎日家族の食事を作ってくれる母に『いつもありがとう』と伝えたい」と話した。
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May 11, 2020 at 05:40AM
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母の日…売り上げ半分 県内中心街の生花店、人通り少なくため息｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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