全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC)など航空10社は7月31日、お盆期間の予約状況を発表した。対象期間は8月7日から16日までの10日間。中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、国際線は各社とも運休や減便が発生したことにより、旅客数と提供座席数が前年を大きく下回った。例年であれば予約率が8割台に達する国内線は、伸びが鈍化した。
10社の発表値を合計すると、予約数は国際線が前年同期比97.1%減の2万343人で、国内線は60.3%減の131万1326人。提供座席数は国際線が90.3%減の7万9089席で、国内線は14.6%減の363万8407席となった。10社平均の予約率は国際線が59.3ポイント低下し25.7%、国内線は41.6ポイント低下し36.0%となっている。
7月に入り、東京を中心に新型コロナウイルスの感染者が増加。政府は7月22日から「GoToトラベルキャンペーン」を展開し旅行需要の拡大を図っているが、開始直前で東京が除外されたことなど、政府の対応が二転三転し混乱を招いたことにより、各社とも予約数は伸び悩んでいる。
ANA
ANAの予約数は、国際線が前年同期比96.3%減の1万1439人で、国内線が64.8%減の51万9283人。提供座席数は国際線が87.7%減の4万6339席で、国内線は18.6%減の156万5915席となった。予約率は国際線が56.9ポイント低下し24.7%、国内線は43.6ポイント低下し33.2%となっている。
国際線は各国での出入国制限の継続により、全方面で需要が大幅に減退。国内線の予約数は新型コロナの拡大傾向に伴い、伸びが鈍化した。
期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が8月15日(36.1%)、上り(日本着)は9日(26.4%)。国内線は下りが8日(52.5%)、上りが16日(58.2%)が最も高い。
JAL
JALグループの予約数は、国際線が前年同期比96.9%減の8459人で、国内線は61.2%減の43万7751人。提供座席数は、国際線が89.7%減の3万1994席、国内線は21.0%減の112万2851席となった。予約率は国際線が61.8ポイント低下し26.4%、国内線は40.3ポイント低下の39.0%となっている。
国際線と国内線は、いずれも予約が低調に推移。国内線はお盆期間を含め、追加で減便する。
スカイマーク
スカイマークの予約数は、国内線が前年同期比56.4%減の9万5646人、提供座席数は16.4%減の22万9350席。予約率は38.3ポイント低下し41.7%となっている。
2019年11月29日に成田-サイパン線を開設し参入した国際線は、夏ダイヤが終了する10月24日まで運休している。
搭乗日別の国内線予約率は、下りが8月8日(58.8%)、上りは16日(60.4%)が最も高い。
スターフライヤー
スターフライヤー(SFJ/7G、9206)の国内線予約数は、66.0%減の1万3766人。提供座席数は2.9%減の5万6450席となった。予約率は45.2ポイント低下の24.4%となっている。
2路線運航する国際線は、9月30日まで全便を運休している。
搭乗日別の国内線予約率は、下りは8月8日の40.6%、上りは16日の43.4%が最も高い値となった。
エア・ドゥ
エア・ドゥ(ADO/HD)の予約数は、前年同期比69.0%減の2万556人、提供座席数は3.2%増の8万9044席。予約率は53.6ポイント低下し23.1%となった。
搭乗日別の予約率は、下り(北海道着)が8月8日の38.3%、上り(北海道発)は16日の34.8%が最も高い。
ソラシドエア
ソラシドエア(SNJ/6J)の予約数は、前年同期比65.1%減の2万900人、提供座席数は17.2%増の9万393席。予約率は54.5ポイント低下し23.1%となった。
搭乗日別の予約率は、下りが8月8日の42.9%、上りは16日の49.8%が最も高い。
ピーチ・アビエーション
ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の国内線予約数は、0.7%増の9万5804人。提供座席数は、2.08倍の24万7320席となった。予約率は、41.4ポイント低下し38.7%となっている。
17路線運航する国際線は運休しており、10月以降の再開を目指す。
ジェットスター・ジャパン
ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の国内線予約数は、46.9%減の8万4688人。提供座席数は24.2%減の16万7040席となった。予約率は、21.6ポイント低下し50.7%となっている。
6路線運航する国際線は、8月末まで全便を運休している。
春秋航空日本
春秋航空日本(SJO/IJ、SPRING)の予約数は、国際線が96.9%減の445人、国内線が91.0%減の1984人。提供座席数は、国際線が95.0%減の756席、国内線が53.8%減の1万1340席となった。予約率は、国際線が37.5ポイント低下し58.9%、国内線が72.0ポイント低下し17.5%となっている。
搭乗日別の予約率は、国内線の下りが8月9日の30.9%、上りは7日の31.9%が最も高い。国際線は日曜のみの運航で、期間中は9日と16日に運航する。このうち、下りは9日と16日の74.6%、上りは9日の51.9%が最も高い。
FDA
フジドリームエアラインズ(FDA/JH)の予約数は、前年同期比50.1%減の2万948人、提供座席数は8.7%増の5万8704席。予約率は42.0ポイント低下し35.7%となった。
関連リンク
日本航空
全日本空輸
スカイマーク
スターフライヤー
エア・ドゥ
ソラシドエア
ピーチ・アビエーション
ジェットスター・ジャパン
春秋航空日本
フジドリームエアラインズ
各社の国内線
・ANA国内線、8月は77%運航に 新型コロナで減便増、お盆は88%(20年7月27日)
・JAL、お盆の国内線を再び追加減便 新型コロナで減便率17%に(20年7月30日)
・スカイマーク、羽田-那覇・鹿児島を通常運航に 8月は9割まで回復(20年7月13日)
・スターフライヤー、夏休み最大97%運航へ 国内線、8月17日まで(20年7月20日)
・エア・ドゥ、お盆前後で追加減便 羽田-札幌、1日9往復に(20年7月30日)
・ソラシド、8月前半は全便運航 18日まで(20年7月16日)
・ピーチ、国内線全便の運航再開 国際線は10月以降目指す(20年7月22日)
・ジェットスター・ジャパンの国内線、8月は7割超運航 国際線は運休継続(20年7月15日)
・春秋航空日本、繁忙期の国内2路線減便 広島・札幌、1日1往復に(20年7月30日)
・FDA、夏休み21路線で全便運航 運休は2路線のみ(20年7月13日)
大手2社の国際線
・ANA、羽田-ワシントン・パリ再開 8月の国際線、89%運休(20年7月14日)
・JAL、成田-ボストン再開へ ホノルル臨時便も 8-9月の国際線(20年7月9日)
19年お盆の利用実績
・お盆の国内線旅客、台風で微減 国際線は前年やや上回る(19年8月19日)
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July 31, 2020 at 05:25PM
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お盆の国内線予約数、昨年の半分以下 新型コロナで伸び鈍化 - Aviation Wire
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