新型コロナウイルスの感染が収束しないまま、昨年に続き、2度目の大型連休を迎えた。三重県は独自の緊急警戒宣言を発令。政府に対して「まん延防止等重点措置」を要請している。県内の観光地や商業施設では感染症対策を強化しながら、手探りで接客している。
4月29日に一部の店舗がオープンした多気町の商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」。感染が拡大する中での開店だが、独自の感染防止策を講じている。
鮮魚店と、カキやコーヒーなどを販売する市場カフェ「マーケテリア」の2店舗を運営する「鈴木水産」では、コロナの収束後も見据えて非接触型の券売機を導入した。店先に設置した券売機の画面を操作すれば、商品の注文から支払いまで行える。店員と現金のやりとりをすることなく商品の購入ができる。
注文後の商品の受け取りも非接触を徹底。商品ができると店内にあるモニターに「商品ができました」と表示するシステムで、店員と客の会話を最小限に抑えることができる。
同社の鈴木麻子さんは「開店したばかりで不安半分、期待半分。技術の力も借りて、従業員にもお客様にも安全安心を届けられるようにできる限り感染対策をしたい」と力を込めた。
志摩市磯部町の志摩スペイン村では、連休以前から入園時に検温を実施。レストランやフラメンコショーなどでは席数を減らし、「密」にならないように配慮している。同施設の人気キャラクターやダンサーが園内を巡るパレードでは、コロナ前に行っていたキャラクターやダンサーと来園者とのハイタッチなどを休止している。5日までナイター営業を実施中だが、県の独自宣言を考慮し、営業時間を午後8時半までに短縮する措置を取った。

毎年、大勢の観光客が訪れる伊勢神宮内宮周辺。土産店などが軒を連ねる「おはらい町」にある「浜与本店」内宮前店では厨房(ちゅうぼう)や客席の消毒の頻度を増やすなど、今まで以上に衛生面の管理を徹底している。
同店の野島正宏店長は「店内は広いし、仕切り板も設置して、消毒を行っている。でも『密』を避けてなのか、店内に入らずに、通りで食べ歩きをする客が多い」と話した。【朝比奈由佳、森有正】
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