バルセロナが今夏の移籍市場最終日の8月31日、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンをアトレチコ・マドリードに買い取り義務オプション付きの期限付き移籍で出したことにより、スペインリーグの規定と財政難により再契約を結べなかったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと合わせて、大きな得点源を失ったことをスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が1日に報じている。

同紙は「バルセロナがメッシとグリーズマン放出でゴールの半分を失う」と見出しを付け、昨季、チームが公式戦全体で記録した122得点のうち48%に当たる58得点を、2人が決めていたことを強調した。

メッシは昨季チームトップの38得点(スペインリーグ30得点、欧州チャンピオンズリーグ5得点、国王杯3得点)、グリーズマンはチーム2番目の20得点(スペインリーグ13得点、欧州チャンピオンズリーグ2得点、国王杯3得点、スペイン・スーパー杯2得点)を記録した。

バルセロナのFW陣の総得点数は全体の69%に当たる84得点となっており、そのうちメッシとグリーズマンの合計得点が69%を占めている。ほかではデンベレが11得点、ブライトバイテが7得点、アンス・ファティが5得点、トリンコンが3得点を決めていた。

大会ごとの総得点を見てみると、メッシとグリーズマンの2人でスペインリーグ85得点中43得点(51%)、欧州CL18得点中7得点(39%)、国王杯16得点中6得点(38%)、スペイン・スーパー杯3得点中2得点(67%)を記録している。

(高橋智行通信員)