[27日 ロイター] - 米IT大手メタ・プラットフォームズが27日発表した第1・四半期決算は、1株利益が市場予想を上回ったほか、交流サイト(SNS)フェイスブックの利用者が再び増加に転じた。第2・四半期については保守的な売上高見通しを示すにとどめた。
株価は時間外取引で19%急伸した。
1株利益は2.72ドルと、情報会社リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の2.56ドルを上回った。一方、売上高は過去10年間で最も小幅な伸びにとどまった。
メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、コストを削減し、おすすめや広告を改善するために人工知能(AI)に投資すると指摘。長期的な目標であるメタバース(仮想空間)構築に取り組みながら、収益化を目指す姿勢を示した。
フェイスブックの1日当たりアクティブユーザーは19億6000万人で、アナリスト予想の19億5000万人を若干上回った。ただ、月間アクティブユーザーは29億4000万人で市場予想を3000万人下回った。
メタは2月に2021年第4・四半期決算を発表した際、フェイスブックの1日当たりアクティブユーザーが19億2900万人と前期から初めて減少したことを明らかにした。業績見通しも低調だったため、株価は22年初から約半分の水準まで急落していた。
インサイダー・インテリジェンスのアナリスト、デブラ・ウィリアムソン氏は「メタが1日当たりのアクティブユーザーの伸びを確保したのは良いニュースだ。前四半期から何らかの好転を示す必要があった」と指摘。「ただ、月間アクティブユーザーの伸びは急速に鈍化している。数四半期前までは成長エンジンを維持するために途上国市場に頼ることができたが、このような高成長の機会でさえ枯渇し始めている可能性が高い」と述べた。
第1・四半期の総売上高は7%増の279億1000万ドルで、アナリスト予想の282億ドルに及ばなかった。
純利益は74億7000万ドルと21%減少したものの、市場予想の71億5000万ドルは上回った。
第2・四半期の売上高は280億─300億ドルと予想。アナリスト予想の平均は306億3000万ドルとなっている。見通しにはウクライナでの戦争などを反映したほか、欧州での規制による潜在的な影響も注視しているという。
ロシアは3月に、メタが過激な活動を行っているとし、同社運営のフェイスブックと写真共有アプリ「インスタグラム」の利用を禁じた。ただ、同社のメッセージアプリ「ワッツアップ」は禁止対象に含まれなかった。
同社はまた、2022年の総費用の見通しを870億─920億ドルと、従来の900億─950億ドルから引き下げた。
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