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Sunday, May 1, 2022

SBI証券、スタンダードプランとアクティブプランどちらが良い?投資スタイルから比較 | 株式投資の比較・ランキングならHEDGE GUIDE - 金融・投資情報メディア HEDGE GUIDE

SBI証券は業界最安水準の手数料と最多水準の口座開設数が強みの証券会社です。国内現物株取引や信用取引を行える手数料体系には、「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」があり、投資スタイルや投資経験に合わせて選択可能となっていますが、どちらを選べば良いのかで迷う方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、両プランの特徴や違いについて詳しく解説しています。各プランに最適な投資スタイルについてもご紹介するので、SBI証券の口座開設を検討している方や、自分の投資スタイルに合った料金プランを選びたい方は参考にしてみてください。

※本記事は2022年4月27日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. SBI証券の「スタンダードプラン」とは
  2. SBI証券の「アクティブプラン」とは
  3. SBI証券の「スタンダードプラン」が向いている投資スタイル
    3-1.値がさ株を取引する場合
    3-2.中長期で取引する場合
  4. SBI証券の「アクティブプラン」が向いている投資スタイル
    4-1.少額で複数回の取引を行う場合
  5. SBI証券の料金プランを変更する方法
  6. まとめ

1 SBI証券の「スタンダードプラン」とは

SBI証券の「スタンダードプラン」とは、1注文ごとの約定代金に対して手数料を支払うプランです。1注文あたりの約定代金が増えるごとに、支払う手数料の金額が増える仕組みとなっており、具体的な手数料金額は以下の通りです。

1注文あたりの約定代金 現物取引(税込) 信用取引(税込)
5万円まで 55円 99円
10万円まで 99円 99円
20万円まで 115円 148円
50万円まで 275円 198円
100万円まで 535円 385円
150万円まで 640円 385円
3,000万円まで 1,013円 385円
3,000万円超 1,070円 385円

「スタンダードプラン」の手数料体系は、1注文あたりの約定代金で決まるものの、現物取引と信用取引で支払う金額が異なります。現物取引を行う場合、1注文あたりの約定代金が150万円までは手数料が少しずつ上がりますが、その後は3,000万円を超えるまで手数料は変わりません。そして、3,000万円を超えてからは、1注文の約定代金にかかわらず、一律1,070円の手数料がかかります。

また、スタンダードプランは、1注文あたりの約定代金によって手数料が決まることから、1注文あたりの約定代金が低くなるほど支払う手数料も安くなります。そのため、1回あたりの約定代金を意識して注文することで取引コストを抑えられます。

例えば、トヨタ自動車(7203)を株価2,000円で300株買う場合、1注文で300株を買うとすると、2,000円×300株=600,000円なので、1注文あたりの約定代金と支払う手数料は535円(税込)です。

しかし、300株を100株ずつ3回に分けて買えば、1注文あたりの約定代金は2,000円×100株 =200,000円なので、手数料は、115円+115円+115円=345円(税込)で済みます。

一方、信用取引を行う場合、現物取引と比べて手数料をさらに安く抑えることができます。1注文あたりの約定代金が50万円を超えると、その後は約定代金がいくらになっても、手数料は385円で変わりません。

信用取引は中上級者向けではありますが、1注文あたりの約定代金が100万円を超える方であれば、使いやすい手数料プランとなっています。

2 SBI証券の「アクティブプラン」とは

SBI証券の「アクティブプラン」とは、1日あたりの約定代金合計額に対して、手数料を支払うプランです。1日の約定代金合計が100万円以下であれば、手数料がかからないため、取引金額の少ない初心者の方などに適したプランとなっています。

アクティブプランの具体的な詳細は、以下の通りです。

1日の約定代金合計額 現物取引(税込) 信用取引(税込)
100万円まで 0円 0円
200万円まで 1,238円 880円
300万円まで 1,691円 1,320円
以降100万円増加ごとに +295円 +440円

現物取引または信用取引を問わず、100万円までの約定代金合計額に対して手数料がかかりません。また、現物取引であれば1日の約定代金合計が200万円までは1,238円、300万円までは1,691円となっており、300万円以降は100万円増加するごとに295円が手数料として追加されます。

そのため、上記のトヨタ自動車(7203)を株価2,000円で300株購入する例でも、アクティブプランなら手数料はゼロ円で済みます。

さらに、信用取引なら約定代金200万円までは手数料880円、約定代金300万円までは手数料1,320円と現物取引よりも安くなります。しかし、約定代金300万円を超える金額については100万円増加ごとに手数料440円が追加される仕組みなので、約定代金600万円を超えると、現物取引の手数料2,576円、信用取引の手数料2,640円と逆転します。

このほか、1日の約定代金合計額は各取引の種類に応じて計算されるため、現物取引と制度信用取引、一般信用取引をそれぞれ100万円まで取引すると、合計300万円までの約定代金が手数料無料で取引可能です。

3 SBI証券の「スタンダードプラン」が向いている投資スタイル

SBI証券のスタンダードプランで取引するのに適した投資方法を確認してみましょう。

3-1 値がさ株を取引する場合

値がさ株とは、1株当たりの株価が高い銘柄を指します。上場企業の中には、最低単元株数の購入で100万円を超える銘柄もあり、1注文の約定代金が高くなります。このような値がさ株に投資する場合、スタンダードプランを選択することで手数料を安くすることができます。

例えば、以下の値がさ株を購入する際にかかる手数料を確認してみましょう。

銘柄名 スタンダードプラン アクティブプラン
ソニーグループ(株価:11,070円) 640円 1,238円
オリエンタルランド(株価:22,490円) 1,013円 1,691円
東京エレクトロン(株価:55,630円) 1,013円 2,576円

※株価は2022年4月26日時点の終値

上記の通り、1注文あたりの約定代金が大きいほど、スタンダードプランのほうが割安な手数料となるため、株価の高い値がさ株を取引するスタイルに向いています。

3-2 中長期で取引する場合

スタンダードプランは1注文あたりの約定代金で手数料が決まるため、取引回数の少ない中長期で投資する場合にも適しています。例えば、ソフトバンクグループ(9984)の株式を5,000円で1,000株買う場合、各プランの手数料は次のようになります。

1注文の約定代金 スタンダードプラン アクティブプラン
ソフトバンクG(約定代金:500万円) 1,013円 2,281円

上記の通り、スタンダードプランの手数料はアクティブプランの半分以下です。株価が10,000円未満の銘柄であったとしても、購入する株数が増えることで1注文の約定代金が100万円を超える場合、スタンダードプランのほうが手数料を抑えられます。

取引回数の少ない中長期投資を前提として、1注文の約定代金が大きい方はスタンダードプランを選択するスタイルが向いています。

4 SBI証券の「アクティブプラン」が向いている投資スタイル

SBI証券のアクティブプランで取引するのに適した投資方法を確認してみましょう。

4-1 少額で複数回の取引を行う場合

アクティブプランは、1日の約定代金合計額に対して手数料が算出されます。特に1日の約定代金合計額が100万円以下の場合、手数料が一切かからないため、少額で複数回の取引を行うスタイルに適した料金プランです。

例えば、トヨタ自動車(7203)を株価2,000円で5回に分けて注文した場合、各プランの手数料は次の通りです。

取引回数 スタンダードプラン アクティブプラン
1回目(約定代金合計:20万円) 115円 0円
2回目(約定代金合計:40万円) 115円 0円
3回目(約定代金合計:60万円) 115円 0円
4回目(約定代金合計:80万円) 115円 0円
5回目(約定代金合計:100万円) 115円 0円

スタンダードプランは1取引当たり115円ずつ手数料を支払うので合計575円のコストになるのに対し、アクティブプランで取引すれば無料です。このように取引回数が多くても、約定代金が少額であれば取引コストを抑えられるのがアクティブプランの特徴です。

5 SBI証券の料金プランを変更する方法

SBI証券のマイページにログイン後、ページ上部にある「口座管理」を選択します。次に、メニューが表示されるので、「お客さま情報設定・変更」を選択します。新たに表示されたメニュータブの中から「お取引関連・口座情報」を選択し、国内株式手数料プランの項目までページをスクロールします。

国内株式手数料プランの項目には、現在選択中の手数料プランが表示されています。項目の右側にある「変更」を選択したら、現在の選択プランと変更後の選択プランが表示されるので、内容を確認し、「変更する」ボタンを押します。

次に、プラン変更の確認画面が表示されるので、もう一度内容を確認し、「確認して申し込む」ボタンを押します。変更後の選択プランと適用日時が表示されたら、プラン変更の手続きは完了です。

なお、手数料プランの変更手続きを行ってから、実際に変更プランが適用されるまでのタイミングには、時間差があるため留意しておきましょう。

変更手続き 適用タイミング
月曜日(23時29分まで) 火曜日(0時00分から)
火曜日(23時29分まで) 水曜日(0時00分から)
水曜日(23時29分まで) 木曜日(0時00分から)
木曜日(23時29分まで) 金曜日(0時00分から)
金曜日(23時29分まで) 土曜日(0時00分から)
土曜日・日曜日 火曜日(0時00分から)

平日の営業日であれば23時29分までに変更手続きを済ませることで、翌営業日の0時00分から新しい手数料プランが適用されます。土曜日と日曜日に変更手続きを済ませた場合、火曜日の0時00分から適用されます。

また、注文を発注してから手数料プランが変更された場合、注文する前の手数料プランが適用されます。そのため、新しい手数料プランで取引を行いたいときは、注文を一度取り消した上で再度、注文を発注する必要があります。

購入を検討している銘柄の約定代金が100万円を超えるなど事前に予想できる場合、余計な手数料を支払うことなく取引を行えるので、料金プランを変更するタイミングにも注意しましょう。

まとめ

SBI証券で国内現物株取引や信用取引を行う際の料金プランは、1注文ごとの約定代金に対して手数料を支払う「スタンダードプラン」と、1日あたりの約定代金合計額に対して手数料を支払う「アクティブプラン」があります。

両プランは投資スタイルに応じて使い分けることが可能で、1日の約定代金が100万円に届かない場合は手数料無料となるアクティブプラン、100万円以上の取引をするならスタンダードプランを選択するのが適しています。

SBI証券の手数料プランを選ぶ際は、1日または1回の約定金額や取引スタイルに着目して、自分に合ったコースを検討することが大切です。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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