高松宮記念(GI)優勝馬となったモズスーパーフレアは激戦から一夜明けた30日朝も元気な様子で栗東トレセンの馬房で過ごしていた。「普段と変わらないですね」と担当の竹中助手。
レースは1位入線馬にハナ差でゴールに入り、審議後に繰り上がりでの優勝。新型コロナウイルスの影響で表彰式がなかったこと、審議に時間がかかったこともあり、優勝の知らせはすでに引き上げた先の厩舎地区で聞いたそうだ。
管理する音無師はこのレースを振り返り、楽にラップを刻めたことを喜んだ。
「いつもだったらスッとかわされるところが、今回はかわされなかった。これは前半の3ハロンが緩めに流れたから。見た目には引きつけていないから結構速いように見えたけど、いつもなら33秒4や5で引き離していくのに、34秒(スタートからの3ハロンは34秒2)かかっているのでね。そこが最後まで残った」
しかしながら、GI優勝については…。
「勝った実感はないですよ。ゴールの瞬間は『負けた』と思った。ストップモーションを見たら余計に負けてるな、と。検量室に行ったら裁決が長引いてるからひょっとしたら、とは思いました。
喜び半分、昔から(クリノガウディーを管理する)藤沢則先生とは仲がいいので『初GIなのにな』って思って…複雑でしたね」
今後は近日中に吉沢WESTに放牧に出される。ローテーションは未定だが「中山は走るのでスプリンターズSが楽しみ」と秋競馬に期待を寄せていた。
(取材・文:花岡貴子)
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