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Tuesday, May 26, 2020

宣言解除から一夜、客足ぼちぼち 店は「うれしさ半分、不安半分」:東京新聞 TOKYO Web - 東京新聞


新橋の飲食店街を行き交う人たち=26日、東京都港区で

新橋の飲食店街を行き交う人たち=26日、東京都港区で

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が首都圏の一都三県でも解除され、二十六日には営業を午後十時まで延ばした飲食店や、営業を再開したボウリング場などへ客足が戻り始めた。ビニール製の仕切りの設置や消毒の徹底など、第二波への対策に気を配る。活気が戻ることへの期待と不安を抱え、新しい日常への一歩を踏み出した。 

 サラリーマンの街として知られ、多くの飲食店が軒を連ねる東京・新橋。緊急事態宣言後、閑散としていた駅前広場には、二十六日夕方、感染拡大前ほどではないものの、多くの人が行き交っていた。

 この日から営業を再開した飲食店も目立った。入り口に消毒液を設置するなど感染防止対策は多くの店が実施。路地裏には「席空いてますよ」と呼びかける店員や笑い声とともに楽しそうにジョッキをあおる客の姿もあった。

 だが、客の入りは店ごとに大きな差も目立つ。店先に立っていた男性店員は「少しずつにぎわいは戻ってきたが、少ない客の取り合い。これからに期待したい」。別の店の女性店長(33)は「まだまだ不安。客足がすぐ戻るとは思えない」とこぼした。

 二十五日から営業を再開した焼き肉店「大盛苑(たいせいえん)」の店主石原理智(りち)さん(48)は「うれしさ半分、不安半分です」と話す。同日は午後五〜八時までの営業で五組の客が訪れたが、感染拡大前の客足と比べれば、わずかでしかない。

 一九四五年に創業し、新橋で親しまれてきた同店。石原さんは緊急事態宣言後の閑散とした街を見て、「新橋が死んだ」と感じた。高額な家賃が重くのしかかり、閉店した店もある。石原さんも「生き残れるか」と不安な日々を送った。

 新型ウイルスはテレワークや三密の回避など人々に行動の変化を迫った。宣言は解除されたものの、石原さんは「行動範囲や生活リズムが変われば、常連客も離れてしまう」と危機感を抱く。「気軽に飲みに行ける世の中じゃなくなったのかもしれない。細々と長く続けていくことを考えないと」と声を落とした。 (西川正志)

◆ボウリング場に「防護壁」相模原

客席同士を区切るビニールシートを設置し営業する町田ボウリングセンター=同日、相模原市南区で

客席同士を区切るビニールシートを設置し営業する町田ボウリングセンター=同日、相模原市南区で

 四月十一日から営業を自粛していた相模原市南区の町田ボウリングセンターには、開店の午前十時から常連客ら十人が訪れ、四十六日ぶりにピンを飛ばす音が響いた。同区の契約社員金井英浩さん(71)は「最近はボール入り手提げ袋を持って家で素振りしていた。それでもボールは重く感じるが、レーンに出ると気持ちいい」と笑顔だった。

 二カ所の出入り口は常時開放し、客席は二レーンずつビニールシートで仕切った。関口明宏支配人(58)は「しばらくは二レーンに一グループずつ入ってもらう。経営的に痛いが、ウイルスはなくなっていないのでやむを得ない」と話す。

 ボールをふくタオルは利用者ごとに交換し、使用後は洗濯。貸したボールは返却専用棚に返してもらい、指を入れる穴まで必ずアルコール消毒するなど、感染対策に気配りしている。

 センターの所在地は神奈川県で、休業要請の解除は二十七日の予定。最寄りのJR町田駅(東京都町田市)から徒歩三分と都県境に近く、常連客も町田市と相模原市でほぼ半々で、政府が二十五日に緊急事態宣言を全面的に解除したことから再開を決めた。 (梅野光春)

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