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Friday, August 7, 2020

「台風で収穫量が半分」ピンチの梨農家が、ボロ儲けできたワケ | 富裕層向け資産防衛メディア - 幻冬舎ゴールドオンライン

「台風で収穫量が半分」ピンチの梨農家が、ボロ儲けできたワケ

世のなかには、パッケージを変えただけで売上が10倍以上に増えた、営業をしなくとも販路が広がった、という事例が無数にあります。あなたの商品も、パッケージを変えることで、売上が増える可能性を秘めているかもしれません。今回は、「パッケージ変更」で売上を伸ばした商品について、実例を用いて紹介します。

Case1:逆境を逆手に取りメディア殺到の人気商品に!

●フルーツガーデン山形 新高梨

2014年夏、台風11号が徳島県を直撃し、フルーツガーデン山形は甚大な被害を受けました。枝折れや落下により、収穫直前の新高梨が半分だめになってしまったのです。通常であれば売上は半分になるはずですが、同社はこのピンチを見事に切り抜けました。

ピンチの梨農家を救ったのは…

ピンチの梨農家を救ったのは…

「あの台風にも負けずに落ちなかった梨には、必ずご利益がある」として、ネーミングを変えて発売しました。その名も「台風にも負けず落ちなかった合格間違い梨」。これが受験生向け商品として注目を浴びました。

パッケージも「目標を見失わずご利益を授かりたい」という意味で、およそフルーツが入っているとは思えない、真っ赤なだるま型のデザインを採用しました。

さらに「もっとご利益を付与することはできないか」と、地元で受験の神様として知られる「お松大権現」のお守りをセットで販売することにしました(写真を見る)。

それでもまだよしとしません。さらなるご利益をと、完成後のパッケージをお松大権現に持ち込み、祈祷を受けた「ご祈祷済みパッケージ」へと進化させました。だるまの目入れにも趣向を凝らしました。通常は墨で目を入れますが、残念ながらパッケージの場合は墨をはじいてしまいます。これを逆手に取り、パッケージに「絶対に落ちないように油性マジックで目を入れてください」と表記したのです。

こうして「台風にも負けず落ちなかった合格間違い梨」は大きくメディアに取り上げられることとなり、地元の新聞、雑誌、ラジオ、テレビをはじめ、一部全国紙にも取り上げられました。メディアの広告効果は絶大です。前年2013年の来園者は約9000名でしたが、この年は約1万2000人に急増しました。社長の山形文吾さんは「宣伝効果が絶大だった。やってよかった」と胸をなで下ろしました。

ちなみに、この新高梨は非常に大きく、重さ約1㎏もあります。通常は1個900~1000円で販売しますが、「合格間違い梨」は5089(ごりやく)円で販売され、それでも飛ぶように売れました。


パッケージによって商品に命を吹き込むと、お客様が買う価値も、販売する価格もまるで変わってくるという話です。

まさにピンチはチャンス! 

逆境を価値に変えることもできる好例といえます。

「自社製品の強み」をパッケージに打ち出して販路拡大

●JF徳島漁連 ひじき

JF徳島漁連から「ひじき」のパッケージリニューアルの依頼を受けました。リニューアル前の写真は(この記事の写真を見る)から確認することができます。

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August 08, 2020 at 03:07AM
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