スマホが主流の現代だが、ノートPCは仕事や学校でのレポート作成をしながら、ブラウザで情報などを検索したり、パワーポイントなどの資料の表示もできる。イラストを描く、動画制作をするという人にも欠かせない。なにより音楽配信サービスや動画配信サービスも利用できるので、映画や音楽を楽しんだり、作業中に音楽を再生している人も多いだろう。
映画や音楽の再生を楽しむ人にとっては、音質も重要なポイントになる。ノートPCはもちろん、デスクトップPCも近年はコンパクト化が進み、音質にこだわった立派なスピーカーを備えたモデルは決して多くはない。音質が物足りないと音楽もいまいち楽しめないし、映画も迫力不足で面白さが半減してしまう。
PCを手軽に高音質化するならば、PC用スピーカーを追加するのが一番簡単だ。一般にPC用スピーカーと呼ばれるものは、スピーカーを駆動するためのアンプも内蔵したアクティブスピーカーが主流。アクティブスピーカーにも、PCとUSBでデジタル接続できるUSBタイプと、オーソドックスなアナログ入力タイプがある。このほか、モデルによってはワイヤレスで接続できるBluetoothタイプもある。
それぞれの特徴を詳しく紹介すると、USBタイプは音楽信号をデジタルでやりとりするのでノイズに強く音質の点でも有利となる。今回は入門用として1~2万円前後のモデルを紹介しているが、オーディオマニア向けのハイレゾ音源の再生にも対応するような10万円近い価格となるものもある高級モデルの多くはUSBタイプだ。
アナログ入力タイプはPCのオーディオ出力やヘッドフォン出力とスピーカーを接続して使用する。PCだけでなく、薄型TVなどと接続して使えるなど、さまざまな機器と接続できることが魅力。最近のスマホはヘッドフォン出力を持たないものも増えているが、ヘッドフォン出力があればスマホと接続して手軽に音楽を聴くこともできる。
Bluetoothタイプは、ワイヤレスで接続できるので配線などのケーブルが必要がないことがメリット。Bluetoothは音楽信号を圧縮して伝送するので音質への影響はあるが、最近のBluetooth機器は音質もずいぶん向上しているので、入門用スピーカーとしては音質を気にすることはないだろう。BluetoothタイプはBluetooth専用というわけではなく、機器によってアナログ入力やUSB入力を備えるので、アナログ接続やUSB接続でPCと使いながら、スマホはBluetoothで接続して使うようなこともできる。
PC用のアクティブスピーカーでは、こうした接続方式のタイプの違いを理解して、使っているPCに合わせて選ぶことが第一のポイントだ。あとはサイズやデザインなど、好みに合わせて選ぶといいだろう。机の上など、スペースが限られている場所で使う人は実際のサイズ感などは可能なら実物を見て確認しよう。もちろん、音質が好ましいかどうかも重要。試聴ができる量販店ならば試聴してみることをおすすめする。
Logicool「Z533」
ロジクール Z533の主な仕様 | |
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実売価格 | 1万2,650円 |
構成 | フルレンジスピーカー×2、サブウーファ×1 |
入力端子 | アナログ(ステレオミニ)×1、アナログ(RCA)×1 |
ヘッドフォン出力 | 1系統 |
サイズ/質量 | 100×85×170mm(幅×奥行き×高さ)/525g(スピーカー部) |
カラー | ブラック |
コンパクトなサイズのスピーカーと、低音専用のサブウーファーを組み合わせた2.1chシステム。内蔵するパワーアンプも最大出力120Wとパワフルで、アクション映画の重低音も迫力たっぷりに鳴らすことができるので映画などをよく見る人におすすめだ。
サブーファーはサイズが大きいが、机の下などに置けば邪魔になりにくい。音量調節などができるコントロールポッドが付属しており、音量調整などもスムーズに行うことができる。
クリエイティブ「T60」
クリエイティブ T60の主な仕様 | |
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実売価格 | 1万800円 |
構成 | フルレンジスピーカー×2 |
入力端子 | USB Type-C、アナログ入力(ステレオミニ)×1、マイク入力×1 |
ヘッドフォン出力 | 1系統 |
サイズ/質量 | 92×157×199mm(同)/約1.9kg(右側) |
カラー | ブラック |
PC用のオーディオボードなどで知られるSoundBlasterの技術が盛り込まれたモデル。比較的安価な製品ながら、USB接続/アナログ接続/Bluetooth接続が可能と機能が充実している。
また、チャット用のマイクを接続する端子も備えるなどゲーム用として使う人にも便利だ。音質機能では、声を聞きやすくする「クリアダイアログ」や独自のサラウンド機能もあり、映画や音楽、ゲームと幅広く楽しむことができる。内蔵するアンプは最大出力60Wとなっている。
サンワサプライ「MM-SPL6BKN」
サンワサプライ MM-SPL6BKN 主な仕様 | |
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実売価格 | 1万1,880円 |
構成 | 2Wayスピーカー×2 |
入力端子 | アナログ入力(ステレオミニ)×2 |
ヘッドフォン出力 | 1系統 |
サイズ/質量 | 90×159×191mm(同)/1.42g |
カラー | ブラック |
高域を担当するトゥイーターと、中域と低域を担当するウーファーの2way構成を採用したモデル。アンプ出力は最大20W。右側スピーカーの前面にボリューム調整のほか、高域と低域を調整できるトーンコントロール機能も備えており、好みに応じて音質を調整できる。
ヘッドフォン出力や外部入力端子も前面にあり、スマホや携帯プレーヤー智スムーズに接続できる。斜めに傾いた形状を採用しており、デスクトップに置いたときに正面を向くようになっているのも使いやすい。
エレコム「MS-W13UBK」
エレコム MS-W13UBK主な仕様 | |
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実売価格 | 7,799円 |
構成 | フルレンジスピーカー×2 |
入力端子 | USB |
ヘッドフォン出力 | 1系統 |
サイズ/質量 | 70×74×100mm(同)/580g |
カラー ブラック |
本格的なオーディオスピーカーと同様に木製のエンクロージャーを採用したモデル。木の落ち着いた響きの良さに加え、木目の見た目もユニークだ。USB接続専用で電源供給も行なうため、スピーカー用の電源が不要なので配線がごちゃごちゃせずに使えるのもメリット。
前面にはヘッドフォン出力のほか、音量調整ボタンも備えている。フルレンジ型のスピーカーは口径50mmで、アンプ出力は最大5W。
Edifier「ED-R1380DB-BR」
Edifier ED-R1380DB-BRの主な仕様 | |
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実売価格 | 1万8,400円 |
構成 | 2Wayスピーカー×2 |
入力端子 | アナログ入力(RCA)×2、光デジタル×1、同軸デジタル×1、Bluetooth |
ヘッドフォン出力 | なし |
サイズ/質量 | 152×200×241mm(同)/約5.4kg |
カラー | ブラウン |
音質の良さでも人気の高いEdifierのエントリーモデル。トゥイーターとウーファーの2way構成でエンクロージャーも木製と本格的な作りとなっている。内蔵アンプは最大42Wだ。
アナログ入力のほか、光/同軸デジタル入力も備えており、CDプレーヤーや薄型テレビなどとも接続ができる。D/AコンバータにはPCM9211を採用している。音量や低音/高音の調整は右側スピーカーの側面にある。入力切り替えや音量調整などが手元で行えるリモコンも付属している。
JBL「Quantum Duo」
JBL Quantum Duoの主な仕様 | |
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実売価格 | 1万9,800円 |
構成 | 2Wayスピーカー×2 |
入力端子 | アナログ入力(ステレオミニ)×1、USB Type-C、Bluetooth |
ヘッドフォン出力 | 1系統 |
サイズ/質量 | 89×210×176mm(同)/2.8kg |
カラー | ブラック |
JBLがゲーム用を意識したスピーカー。イルミネーションを内蔵しており、好みに合わせてカラーとライティングの種類を変更できる。スピーカーは2Way構成でネオジムマグネットを採用するなど音質にもこだわっている。
さらに、JBLのQuantamSOUNDにより、リアルで迫力のある音を実現。また、Dolby Digitalに対応し臨場感豊かなサラウンド再生も可能となっている。アナログ/USB/Bluetoothで使える高機能も魅力だ。
Razer「Nommo」
Razer Nommoの主な仕様 | |
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実売価格 1万2,980円 | |
構成 | フルレンジスピーカー×2 |
入力端子 | アナログ入力(ステレオミニ)×1 |
ヘッドフォン出力 | 1系統 |
サイズ/質量 | 未発表 |
カラー | ブラック |
ゲーミングPCや周辺機器で知られるRazerのゲーミングスピーカー。独特な円筒形のボディを採用しており、編込グラスファイバー製ドライバーを採用し、背面にはバスレフポートを備える。定位に優れた音で立体的な描写が可能だ。
スタンド部分にはボリューム調整と低音調整を備え、低音調整は自動ゲイン調整機能もあり、歪みのない豊かな低音を楽しめる。ほかにはないユニークな形状なので、音質の良さだけでなくデザインにもこだわりたい人にもおすすめだ。
ボーズ「Companion2 Series III」
ボーズ Companion2 Series IIIの主な仕様 | |
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実売価格 | 1万7,600円 |
構成 | フルレンジスピーカー×2 |
入力端子 | アナログ入力(ステレオミニ)×2 |
ヘッドフォン出力 | 1系統 |
サイズ/質量 | 80×150×190mm(同)/1kg(右側) |
カラー | ブラック |
ボーズのマルチメディア用スピーカーの最新モデル。ボーズ独自の信号処理により、大音量から小音量までクリアで力強い音を楽しめる。また「TruSpaceステレオデジタルプロセッシング」回路により広がりのある音場を再現し、独自の低音増強で迫力のある重低音を楽しめる。
映画や音楽はもちろん、ゲームなどでも臨場感豊かなサウンドを満喫できる。シンプルでモダンなデザインは、さまざまなノートPCやデスクトップPCとの組み合わせにマッチする。
フォステクス「PM0.1e」
フォステクス PM0.1eの主な仕様 | |
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実売価格 | 1万5,400円 |
構成 | フルレンジスピーカー×2 |
入力端子 | アナログ入力(RCA)×1 |
ヘッドフォン出力 | なし |
サイズ/質量 | 86×152×175mm(同)/約775g(右側) |
カラー | ブラック |
スタジオ用のモニタースピーカーでも知られるフォステクスのアクティブスピーカーとしては最小サイズとなるモデル。5.5cm口径のグラスファイバー製フルレンジスピーカーを採用し、エンクロージャーは木製とし、コンパクトなサイズながらクリアで質感に優れた音を追求している。
アンプは合計10Wで、背面のツマミで音量調整が可能。さらにパワフルな音を求める人には別売のサブウーファー「PM-SUBmini2」を組み合わせることも可能。
M-AUDIO「BX3」
M-AUDIO BX3の主な仕様 | |
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実売価格 | 1万5,400円 |
構成 | 2Wayスピーカー×2 |
入力端子 | アナログ入力(RCA)×1、アナログ入力(XLR)×1 |
ヘッドフォン出力 | なし |
サイズ/質量 | 140×145×208mm(同)/3.35kg(左右合計) |
カラー | ブラック |
宅録や音楽制作の現場でも人気の高いM-AUDIOのアクティブスピーカー。2Way構成のドライバーを採用し、MDF製の木製エンクロージャーを採用している。アナログ入力がRCAのほか業務用機などで使われるXLR端子を採用しているのも業務用モニターらしい装備だ。
低音/高音の音質調整機能を持ち、アンプ出力も120Wと大出力となっている。このほか、音楽制作用のDAWソフト「MPC Beats」が付属しており、音楽制作を始めたい人にも最適だ。
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