鹿児島県に適用されていた新型コロナウイルス「まん延防止等重点措置」が30日で解除された。営業時間短縮や酒類提供停止の要請が解かれ、1日から飲食店は40日ぶりに通常営業が可能になる。「一人でも多くの人に来てもらいたい」と期待する一方、感染再拡大の不安を抱えながら再出発を迎えた。 【写真】仕込みなどの準備に追われる店主の安田雄亮さん(手前)
鹿児島市西田1丁目の和食店「目からうろこ」では30日、代表の安田雄亮さん(37)と従業員が8月20日以来となる営業再開へ仕込みと清掃に追われた。 マダイやクエなどを熟成させた天然魚の刺し身と多彩な日本酒が看板メニュー。重点措置解除に備え、1週間前から仕入れを再開し、魚の下処理や管理をしてきた。 売り上げはコロナ前の半分以下に減り、酒が出せない重点措置期間中は休業した。時短協力金や雇用調整助成金だけでは家賃や従業員の保険料を賄えず、借り入れは出店した時の倍近くになった。 休業中に県の第三者認証を取得した。感染対策で席の間隔を広げると席数はおよそ半分に減り、安田さんは「利益を上げるには戦略の見直しが必要」と頭を抱える。 それでも1日は常連客から予約が入り、満席になった。ただ、冬場の流行第6波到来が気掛かりだ。「感染対策を徹底して営業を続ける。少しずつでいいからお客さんが戻ってきてほしい」と願う。
天文館の1000店近くに酒類を卸す「オーリック」には30日、開店時間の午後4時を過ぎると酒類配達の依頼が相次いだ。しかし、取引先全体のおよそ1割止まり。営業担当の西村翔さん(31)は客足がどこまで戻るか様子見の飲食店が多いとみる。売り上げ回復に期待しつつも「全面解除で再び感染爆発が起きないか」と警戒した。 天文館文化通り会の中原寛会長は「長かった営業自粛がようやく終わる。冬の書き入れ時を前にクラスター(感染者集団)を出さないよう一丸となって感染対策に取り組みたい」と決意を新たにした。
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