相対的なコスト水準に優れ、優れたパフォーマンスを長期にわたって継続的に挙げている先進国株式アクティブファンドに着目したい。米国株式の断続的な過去最高値更新に刺激されて、先進国株式ファンドには昨年来国内投資家の旺盛な資金が流入している。足元の米国株式市場も、米企業の好決算を受けて過去最高値圏にある。テーパリング(量的金融緩和の縮小)開始や来年以降に予想される利上げはすでに織り込み済みとの見方が広がっているほか、中国の不動産市場問題に対する過度な懸念も後退しており、環境は良好に見える。ただ、株式市場の流れはいつ変わるか分からない。もとより、株価を予測することは不可能である。比較的環境が良好な今を、先進国株式アクティブファンドを改めて見直す機会としたい。
国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く、通貨選択型も除く)のうち、米国を中心とする先進国株式に投資するアクティブファンドを対象として、相対的に低コストで、かつ長期にわたって継続してモーニングスターレーティングに優れるファンドを抽出した。まず、2021年9月末時点のモーニングスターカテゴリーにおいて「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」(北米株式に投資)、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」(日本を含む先進国に投資)、「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」(日本を除く先進国に投資)の3カテゴリーに属するアクティブファンドの中で、同月末時点の純資産残高10億円以上のファンドを選択した。その後、モーニングスターフィーレベルで「安い」もしくは「平均より安い」によって絞り込み、さらにレーティングが継続して「4ツ星」以上であるファンドを探った。
モーニングスターフィーレベルは、資産別とアクティブ・パッシブ別に独自のカテゴリーを設け、ファンドの信託報酬がその属するカテゴリー内でどの水準にあるかを、最も低コスト水準の「安い」から順に、「平均より安い」、「平均的」、「平均より高い」、「高い」で示したもの。モーニングスターレーティングは、ファンドのリスク調整後のリターンが、その属するモーニングスターカテゴリー内でどの水準にあるかを5段階で示したもので、最上位の5ツ星、及びそれに続く4ツ星は相対的な運用効率に優れていることを示す。
からの記事と詳細 ( 優れた運用成績が続く低コストな先進国株式アクティブファンド-トップは135カ月連続で4ツ星以上(モーニングスター) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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