ソロデビューはメンバー全員が応援「僕らは仲よしがすべて」
ソロの準備をするまでは、ドラマOSTを歌うのとソロでアルバムを出すのと、さほど変わらないと思っていました。ただ実際にやってみたら、やっぱりぜんぜん違うんですよ(笑)。ソロデビューは、やはり自分自身の作品になるので、OSTのように曲をいただいて「歌ってください」というだけでなく、さまざまな作業も増えるし、関わる人たちとの関係値も作品の完成度に大きく作用するんですよね。さまざまな試行錯誤を重ねた上にできた作品なので、たくさんの方に聴いて、喜んでもらえたらうれしいです。今のキヒョンとしては、ワクワク半分、プレッシャー半分というところでしょうか。
――ご自身で期待していることは?
楽しみなのは、ファンの皆さんの反応ですね。既にコンセプトフォトやティザー映像の反応はいただいていますが、音源が公開されて、MVも公開されて、実際の活動が始まったらファンの皆さんがどのように受け止めてくれるのか…それが気になるし、楽しみです。
――ファンの皆さんの反応も気になりますが、MONSTA Xメンバーの反応も気になります。メンバーたちはキヒョンさんのソロデビューについて、どんな反応を?
僕がソロを出すという話は、事務所からメンバーそれぞれに伝えられたんです。みんなすごく関心を持ってくれて、始まる前は「どんな曲になるの?」とか、曲が出来上がった後は「すごくいい曲だね、きっとうまくいくよ」という言葉をかけてくれました。MV撮影の時には、入隊中のショヌさん含め、メンバー全員で応援に来てくれて、すごく力になりました。
――相変わらず仲よしですね!
そうですね。僕らは仲よしがすべてといえるくらいなので(笑)。
デビュー曲は大好きなポップミュージック「聴いたときにピンときた」 セクシー衣装で身体作りも
「VOYAGER」の意味は、旅行者、旅人です。キヒョンのソロの音楽がこれから始まる…、僕の音楽の旅が始まると言う意味でこのタイトルを付けました。
――タイトル曲「VOYAGER」は、どんな曲なのでしょう。
先ほど言ったように、「VOYAGER」は旅行者、旅人を意味して、歌詞の内容も自由への旅を語っています。実はタイトル曲候補が3曲くらいあったのですが、その中で一番最初に聴かせてもらったのが、この「VOYAGER」でした。「キヒョンのソロ、やってもいい頃なんじゃない? こういう曲はどう?」って感じで聴かせてもらったのですが、その時期、MONSTA Xとしての活動が忙しかったから「今、ソロをやるタイミングなのかな?」って疑問に思っていたんです。でも曲をきいて、「今、やろう!」と思えたんです。
KIHYUN「VOYAGER」MV
はい。僕はこういうポップミュージックが大好きなんです。ギターのリフも素敵だし、とても爽やかで気分が良くなる曲です。
――タイトル曲「VOYAGER」はじめ、このシングルはポップミュージックで構成されていますよね。キヒョンさんのソロには、1曲くらい正統派のバラードがあるのかと思っていたので、ちょっと意外だったんです。
僕自身が好きなスタイルだし、一番うまく歌える音楽がポップミュージックだと思っています。先ほど、「最初に聴いたときにピンときた」という話をしましたが、あの時聴いた曲がバラードだったら、ソロを出すことを迷っていたかもしれませんね。
KIHYUN「Little Bit Of Love (COVER.)」
ある意味、そうかもしれません。カバー曲は3〜4曲アップしていますが、僕が普段MONSTA Xとして歌っている曲とは違う、あくまでも個人的に好きなロックの要素がある曲を選んで歌っています。それが今回の下地になっていると思います。
――いつもと違うスタイルの歌を歌うのは、大変なんじゃないかと思うのですが。
そう思われがちですが、そうでもないんですよ(笑)。レコーディングに関していえば、グループのときよりもやりやすかったです。元々僕自身が得意とする好きな分野の音楽なので。MONSTA Xの時は、僕のパートだけレコーディングするのに1時間かかったとすれば、ソロはボーカルとコーラスまで含めて1時間で終わってしまうくらい。すごく歌いやすかったんです。大変だったのは、グループだとやることが1/6だけど、ソロはひとりで全部やらなきゃいけないということくらいですね。
あ〜(笑)。今回、ソロを準備するにあたってMONSTA Xとは違う姿を皆さんにお見せしたいと思ったんです。だから音楽だけでなく、衣装についても今までとは違ったものを見せたいと思ったんです。ソロ準備のために身体作りにも励んだので、ああいう衣装にも挑戦してみました。
――活動が始まったら、ステージでもセクシーな衣装が見られますか?
はい、そうですね。毎回というわけではないと思いますが、まあ、ある程度は。
――楽しみにしてますね。
はーい!(笑)
「のんびり日本旅行をしてみたい」 日本のファンへメッセージも
最初は「せっかくのソロだし、自分自身の事を表現してみたい」と思ったんです。歌手という大勢の人の前に立つ職業をしていると、外見はたくさん見ていただけるけれど、内面はなかなか見せることができないじゃないですか。でも書いているうちに、自分のことだけじゃなくて、この音楽を聴いている人が「これって自分だ」と共感してもらえる歌にしたいと思うようになりました。心の中に何かを抱えている人、辛いことがある人には特に共感してもらえる曲になったんじゃないかと思っています。はい、満足する歌詞が書けました。
――歌詞を書くという作業は、大変でしたか?
この曲って、音節が多いし、1コーラス目と2コーラス目のメロディーがけっこう違うんです。同じものの繰り返しではないので、歌詞もその都度変えなくてはいけない。それだけの歌詞を考えて埋めていく作業は大変だったけれど、思いのほかうまくできたと思っています。
――今後もまた歌詞を書いてみたい?
これまでずっと、歌詞を書いたり曲を作ったりっていうこと自体にあまり関心がなかったんです。もちろん、チャレンジしたことは何度かありますが、あまり才能があると思えなかったので、やってきませんでした。でも今回、歌詞を書いてみたらなかなかうまくできたし、一緒に歌詞を書いてくださった Brother Suさんも「なかなかいいよ、また、今度一緒にやろうよ」と言ってくださったので、機会あればまたやってみたいなと思っています。
今まで日本には何度も行ったことがあるのですがすべて仕事で、プライベートで行ったことは1度もないんです。ワールドツアーでさまざまな国に行きましたが、その時は移動の合間に各地を見て回る時間もあったのですが、日本ではなかなか自由時間がなくて。だからプライベートでのんびり日本旅行をしてみたいと思っています。東京、大阪、福岡のような大きな都市ではなく、地方の小さな都市に行ってみたいです。
最近、YouTubeで日本の古民家をリノベーションする動画などを見ているんです。そこがレストランや旅館になっていて。だから、田舎の森の中にポツンとある古民家の旅館に行ってみたいな。
――落ち着いたらぜひ、遊びに来てくださいね。ところで、プライベートでのホットニュースって何かありますか?
実は1時間ほど前に、「VOYAGER」MVの完成作を見たんです。MONSTA Xに負けないクオリティの作品になっていて、感動しました。いえいえ、これ、仕事じゃないですよ(笑)。僕にとってはすごくプライベートな、個人的な事なんです。今までMONSTA XのMVでは見られなかった自分自身の姿が見られたのが、個人的にすごくうれしかったんです。
MONSTA Xのキヒョンです。日本の皆さんと会えなくなって、本当にずいぶん経ちますよね。その間、ビデオ通話会などで映像を通して会うということはありましたが、ちゃんと会えなくなって2年以上経つんじゃないかな? 3月15日に、ソロアーティスト、キヒョンとしてデビューすることになりました。日本の皆さんにも喜んでいただければと思います。できれば今年中にソロアーティスト、キヒョンとして、日本で公演ができたらいいな。今回、僕のソロの作品を日本の皆さんにも、ぜひ聴いてほしいです! 皆さん、どうか健康でいてくださいね!
※取材は3月上旬実施
(取材・文:坂本ゆかり)
MONSTA X・キヒョン 一問一答動画
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