タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)
結婚ってホントのところ、どうなの?
タイでも日本でも離婚率は35%を超え、つまり3組に1組は離婚しているわけだが、結婚は果たして人を幸せにするのだろうか? 結婚は人生の墓場、とも揶揄されるが、この言葉の本当の意味が別にあるとしても、実際、結婚ってどうなの? といった質問を変人ポーにぶつけてみた。
半分は相性、もう半分は〇〇
変:結論から言うと、結婚ほど楽しくておもしろくて、幸せなことはないですよ。少なくとも私の場合は。
梅:でもそれって個人的な感想じゃないですか。例えば結婚したらお金がかかるとか、自分の時間がなくなるとか、自由ではなくなるとかが世間一般の生の声ではないですか。
変:それも考え方次第ですよ。お金がかかると言いますが、収入の道も倍になりますからね。それに、結婚したからと言って自分の時間がなくなるわけではないですよ。自由に関しても要は、結婚のやりようです。
梅:では改めて質問です。結婚は、した方がいいですか?
変:それは人それぞれの価値観でありますから、なんとも言えません。その代わり、私からはこんなことが言えます。結婚とは半分が相性、もう半分は思考です。
梅:それはどういう事でしょう?
例えば…
変:例えば相手の浮気が原因で離婚した夫婦がいたとしましょう。これは、誰のせいですか?
梅:え、相手じゃないですか。相手が浮気したんですよね?
変:そこなんですよ。相手が浮気したとしても、それを自分のせいだと思えるかどうかが、半分なんです。
梅:どういう意味ですか?
変:この場合、離婚の原因であるその浮気は、直接原因に過ぎません。つまり「何故、相手は浮気したのか?」の根本原因は、別にあります。相手が浮気してしまうのは、結果的に自分が相手を満足にしてあげられなかったからじゃないですか。だって、相手を本当に満足してあげられたら相手も浮気なんてしないんです。相手が浮気症だなんて関係ないですよ。それを包括するくらいの愛で満足させることができるかどうかの話です。そうやって自分の至らなさを棚に上げて、相手のせいにするような思考パターンを持ってるような人は、相手が変わってもまた同じことを繰り返します。何故なら、根本原因は相手ではなく、いつだって自分自身にあるからです。
梅:例の、思考は現実化するというやつですか。
変:そうですね。ただし、自分のせいに考えることを心得ている人にも、別れはあるものです。この場合は、相性が合わなかったとしか言いようがありません。だから、半分は相性なんです。
だとしても、その相性を見抜けなかったのは自分のせいであると考えることは、その人の自由なんですけどね。
梅:そこまで徹底した考えなのですね。
変:そんなに難しいことではないですよ。むしろ、結婚はシンプルです。僕なんか毎日美味しいご飯が無料で出てくるだけで幸せですし、それこそ毎日結婚を楽しんでますね。ここぞと言う時に踏ん張れるのも、妻や子ども達の存在があるからこそだと思いますし。もっとも、ストレスフリーでやってますので最近では踏ん張ることもないんですが。
結婚を楽しむコツ
梅:正直、これまでの周りを見渡しても、結婚に関して愚痴を言う人は多く、変人ポーのように結婚が「毎日楽しい」なんてのははじめて聞きました。これから結婚を検討しているような人たちに、また結婚に対してネガティブなイメージを持っていて、結婚したくても慎重になっているような人たちに向けて、その、結婚を毎日楽しむためのコツみたいなものはないでしょうか?
変:…話、聞いてました?(笑) だから結局は結婚も考え方次第なんですよ。その前に相性もあるんですけど。当たり前ですが結婚をしたくもない人は結婚する必要はないですし、それは本当の意味で相性の合う人に未だ出逢ってないだけかも知れません。まず、それが半分ですよね。
あとのもう半分は、人のせいにする代わりに自分の人間力を高めていけば、結婚も楽しくならないはずはないってことですかね。何故なら、本来は愛する人と結婚したくてする結婚ですよね? であれば本来結婚とは、その喜びは共有して倍となり、悲しみは分かち合って半分になるような素敵なものです。そんな結婚に愚痴をこぼすようになったら要注意ですね、それは物事を相手のせいにしているサインです。
梅:ありがとうございます。私も希望が持てました。それにしても「人間力を高める」とは、やはり……?
変:そこは『人間力』を読んでください(笑)。
本名:苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2019年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。
<内容紹介>
『変人ポーの人間力』
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!
『変人ポーの平和論』
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!
全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!
『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。
ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。
「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」
よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。
また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。
本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。
<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>
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