中国のスマートフォン市場は低迷が続いており、2022年第2四半期(4月〜6月)の出荷台数はピークの半分以下に落ち込みました。
上位メーカーのなかではHONORとAppleだけが前年同期比でシェアを伸ばしています。
ピークの半分以下に落ち込んだ中国のスマホ出荷台数
調査会社のCounterpointによると、2022年第2四半期における中国スマートフォン市場の出荷台数は、ピークを記録した2016年第4四半期(10月〜12月)の半分以下に落ち込みました。
これよりも出荷台数が少なかったのは、iPhone5が発売された2012年第4四半期に遡ります。
また、同期間の出荷台数は深刻なパンデミックに見舞われた2020年第1四半期(1月〜3月)のよりも12.6%少ないです。
スマートフォン市場低迷の理由としては、消費者心理の低さと、すでに中国におけるスマートフォンの普及率がある程度高くなっていることが挙げられています。
また、新たなイノベーションが期待できないことから、2022年下期の状況改善は難しいと考えられるとのことです。
上位メーカーのなかではHONORとAppleのみがシェアを伸ばす
メーカー別ではvivoが首位を保ったものの、シェアを前年同期比で1.3%ポイント落としました。
一方、2位のHONORは上位メーカーで唯一出荷台数を伸ばし、シェアも倍以上に増やしています。
HONORはオフラインでの販売台数を伸ばし、ロックダウンされることが少ない比較的小規模な都市をカバーしたことで存在感を大きく増しました。
AppleはiPhone13シリーズが依然として好調なことから、前年同期比で出荷台数は落としたもののシェアを伸ばしています。
今後については、OPPOとvivoが折りたたみ式スマートフォンによって、Appleが支配するプレミアムセグメントに食い込もうとしているとのことです。
2022年後半には、少なくとも4機種から5機種の新しい折りたたみ式スマートフォンが発売されると予想されています。
Source: Counterpoint
(ハウザー)
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