「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、アクティブなクエリ通知サブスクリプションに関する情報の出力について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys. dm_qn_subscriptions」における、アクティブなクエリ通知サブスクリプションに関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)です。
概要
SQL Serverでは、クエリ通知と呼ばれるクライアントアプリケーションでデータベース上のデータの変更を検出できる仕組みが用意されています。
クエリ通知では、あらかじめクライアントアプリケーションがデータ変更を検出したいクエリを、クエリ通知サブスクリプションとしてSQL Serverに登録します。クライアントアプリケーションは、データベースでデータ変更が発生すると、Service Brokerの機能を通してイベント通知を受け取り、任意の処理を実行できるようになります。クエリ通知の機能は、Webアプリケーションなどデータベースからの情報のキャッシュを使用するアプリケーションで、データソースの更新の検出などに使用できます。
「sys.dm_qn_subscriptions」動的管理ビューでは、SQL Serverインスタンスに現在登録されているアクティブなクエリ通知サブスクリプションの一覧を出力できます。
出力内容
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
id | int | サブスクリプションID |
database_id | int | 通知クエリが実行されたデータベースのID |
sid | varbinary(85) | このサブスクリプションを作成して所有しているサーバプリンシパルのセキュリティID |
object_id | int | サブスクリプションパラメーターに関する情報を格納する内部テーブルのID |
created | datetime | サブスクリプションが作成された日時 |
timeout | int | サブスクリプションのタイムアウト(秒単位) この時間が経過すると、通知のフラグが設定される |
status | int | サブスクリプションの状態を示すコード コードの一覧については、「クエリ通知−sys.dm_qn_subscriptions」を参照 |
動作例
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