パナソニックが2月に発売したミラーレスカメラ「LUMIX S5II」は、歩き撮り時の手ブレ補正を強化したという「アクティブ I.S.」を新たに搭載した。ここではこの手ブレ補正機構に的を絞ってレポートしする。そのほかの機能については、既報のレビュー記事などを参照されたい。
「LUMIX S5II」はフルサイズセンサーを搭載したLマウントのミラーレスカメラで、有効画素数は2,420万画素。動画機能に力を入れているパナソニックの最新モデルということで、6K 30p 4:2:0 10bitや4K 60p 4:2:2 10bitといったハイレベルなフォーマットでの記録にも対応している。もちろんLog収録(V-Log)も可能だ。ボディの実勢価格は税込27万5,000円前後となっている。
画角が狭くならずに強力補正
本機の手ブレ補正だが、静止画撮影時は5軸のボディ内手ブレ補正機構で5段分の手ブレ補正効果を謳っている。また、レンズ内手ブレ補正搭載レンズであれば、ボディとレンズの手ブレ補正を連動させて最大6.5段分の手ブレ補正が可能となる。
さて、新搭載となる「アクティブ I.S.」だが、こちらは基本的には手持ちの動画撮影で威力を発揮する手ブレ補正となる。
メーカーによると、これまで一定だった各軸の補正量を独立して補正するようにしたという。これにより手ブレ補正ユニットの能力を最大限に発揮させることで、従来よりも大きな手ブレを補正可能になったとのこと。広角レンズで効果が高く、従来の「LUMIX S5」に比べて焦点距離20mmのとき最大約200%のブレまで補正できるそうだ。
今回、動画撮影モードで設定できる下記の手ブレ補正で、モデルと歩きながら撮影してみた。使用したレンズは「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」(手ブレ補正機構は非搭載)で、広角端を使った。
手ブレ補正OFFでは当然ながら盛大にブレて映っている。そして通常の手ブレ補正を入れるとアクティブ I.S.での動作となり大幅にブレが抑えられていた。これなら手持ちでの動画撮影もしやすい。通常の補正は画角が狭くならないのもポイントだ。
そして電子補正を有効にすると、さらにブレは抑えられる印象だ。こちらは高い効果とトレードオフで画角が多少狭くなるので、シーンによって使い分けたい。
フィックス撮影向けのモードも
動画向けの手ブレ補正ということでは、「手ブレ補正ブースト」モードも搭載している。こちらは従来モデルでも搭載している機能だが、参考までにサンプルを掲載する。
このモードは手持ちでアングルを固定して撮る場合に強力な効果が得られるもので、三脚に固定した状態に近いようなイメージでブレを抑えられる。なお、カメラを動かしながら撮る場合はOFFにする必要がある。
モデル:蒼透子(@Touko_Ao)
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