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Sunday, December 24, 2023

Z900RSを5年に渡ってモディファイ!【アクティブ カワサキZ900RS試乗インプレ】往年のKR500カラーもよく似合う - WEBヤングマシン

往年の名レーサー・カワサキKR500カラーを纏ったアクティブのZ900RSは、2023年のモーターサイクルショーでデビュー。そのスタイルは一目でわかる昔ながらのカワサキらしさに加え、モダンクラシックな雰囲気も持ち合わせている。そして、足まわりの豪華装備が走りのポテンシャルを予感させる。

全体のバランスを考慮しながら仕上げていく、アクティブのデモ車作り

1970年代のZ1やZ2をオマージュして2017年に登場したZ900RSは、さまざまなコンストラクターやユーザーが思い思いのスタイルを提案。現在も新たなニーズに応えるように多彩なパーツが登場し続けている。今、日本でもっともカスタムされている国産車、もっともカスタムパーツの多いビッグバイクと言ってもいいだろう。

多様な部品をプロデュースするアクティブでも、Z900RSはデビュー時から力を注ぎ続け、常に開発を続けているマシン。ドレスアップパーツからハードパーツまでバリエーション豊かに提案している。

このZ900RSは、これまでにインプレッションを紹介してきたアクティブのヤマハYZF-R7やホンダGB350Sと同様に、走りの楽しさを追求しているデモ車。こうしてしっかりと走るデモ車を製作するのは、エネルギーもコストもかかること。それでもアクティブは、デモ車を走らせながらオリジナルパーツを研究&開発するスタイルを貫いている。

今回も多くのスタッフがこの取材に帯同。意見交換をし、セットアップをしながらの取材となった。みんな、バイクはもちろんカスタムが大好きなメンバーだ。

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1980年代の初頭に世界GPに参戦したカワサキのファクトリーマシン・KR500をモチーフにしたカラーリング。KR500はロータリーディスクバルブのスクエア4エンジンをモノコックフレームに搭載。タンクは無塗装のアルミ叩き出しで、とにかくカワサキらしさに溢れる無骨な印象のレーシングマシンだった。ビキニカウル(6万2700円)はアクティブのオリジナルで、スクリーンはクリアとスモークから選べる。また、テールレンズ延長キット(6050円)やフェンダーレスキットも装着。このZ900RSに装着されているパーツ一式はこちら

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サーキットでもしっかりと応えてくれるアクティブのZ900RS。

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今回の試乗は、SPA西浦で行った。サスペンションや車体の話はアクティブの開発を担当している宇田知憲さん(写真左)に、ブレーキマスターシリンダーのレシオは開発課の福田哲史さん(写真右)に相談。

大物パーツを多数装着。ユーザーの声をカタチにしていく物作りを実践

試乗を開始して印象的だったのは、とても穏やかでライダーを急かさないスポーツ性を持っていること。なかでも新開発された『口の字断面(目の字や日の字でなく角パイプの中に仕切りがない)』のスイングアームが、ハンドリングに大きく貢献。ノーマルよりも縦剛性を確保しつつ、横剛性を最適化することでしなやかな特性を実現していた。

スロットル開け始めの後輪のグリップを作りやすく、自信を持って加速することができるのだ。このスイングアームの味付けの方向性は、近年のレーサーやスーパースポーツと同様で、ラジアルタイヤの進化も考慮したもの。同社で以前から製品化しているプレスフォーミングスイングアームの特性を踏襲しつつ、「やはり角パイプのルックスが良い」というカスタマーの声に応えたものだ。

前後サスペンションはハイパープロ。フロントはスプリングとオイルを組み込み、リヤはフルアジャスタブルモノショックを装着している。前後のバランスは良く、ピッチングの少ないしなやかな動きを約束。ゲイルスピード製のホイールは軽やかさをもたらし、同ブレーキは制動時もリリース時もレスポンスが良い特性だった。

そして、とても好印象だったのがステップで、その剛性感と節度の良さ、そしてステップバーのグリップの高さは特筆すべきフィーリングだった。コーナーの切り返しで身体を入れ替える際の、ステップワーク時(特にアウト側の足でステップを踏み込んだ時)の応答性は抜群で、これが操る楽しさや醍醐味に直結。シフトタッチも抜群だった。

聞けば、構成される部品の大半がアルミの7075材(たいていのリプレイスステップは2000番台か5000番台で、番手が大きくなると硬くて高価になる)で製作され、惜しみなくコストがかけられているのだ。まるでレーシングマシンに使用されるような材料と設計が、市販車とは思えない操作感を提供してくれる。

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ゲイルスピード製Elaborate フットコントロールキット シルバー(7万4800円)
ポジションは「23mmバック/33mmアップ」「23mmバック/45mmアップ」「35mmバック/33mmアップ」「35mmバック/45mmアップ」の4つから選べる。ステッププレートの裏側をギリギリまで削り込めるのは7075材を使用しているため。各部の作り込みはまるでレーシングマシンのよう。同価格でブラックも用意する。

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ゲイルスピード製アルミ鍛造ホイール Type-J(前後予価/27万2800円)
ネオクラシックに似合う、往年のホイールの雰囲気を感じさせるオリジナルデザイン。フロントはノーマル同様の3.5サイズだが、リヤはノーマルの5.5から6.0サイズに変更。フロントは0.73kg、リヤは1.74kgの軽量化を実現。Type-JのJは「Japan Classic」「十文字」「Journey」の意味。

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ノーマルよりも頼れる足まわりが、スロットル操作を大胆にしてくれる。

各部のアジャストで自分の理想を追求しよう!

今回はサーキットでの試乗だったため、走り込むほどにペースが上がっていく。ペースを上げると、ブレーキング時の直立付近から向きを変える動きにもう少しクイックさが欲しくなり、ブレーキのタッチはレスポンスを落としたくなってきた。

それを今回同行してくれたアクティブの開発を担当している宇多知憲さんと福田哲史さんに相談。サスペンションはリヤのプリロードを強め、フロントマスターシリンダーのレバーレシオを調整してもらった。

すると、ブレーキのタッチと前輪がステアする感覚が僕の好みに近づき、Z900RSがさらに身近になった。また、これも好みだが、フレームの左右に装着されたアルミバフ仕上げのサブフレームTYPE-2は、かなりフレームを硬くしている印象があり、このあたりは同社が得意とする上質な方向性となるパフォーマンスダンパー仕様も提案してほしいと思った。

いま、Z900RSは多くのカスタムパーツが揃ってきている。しかしユーザーは、さらに「人と違うものを」「自分だけのオリジナリティを」と求めるもの。アクティブはその細分化された声に応えつつ、Z900RSをより上質なものにするため、デモ車を進化させ続けている。

ホイールやブレーキ、スイングアームやステップといった機能パーツの研究&開発は、本当に難しい。今回、試乗をしながらアクティブのスタッフと会話を進めると、彼らもよくバイクに乗り込んでいることが伝わってきた。その情熱が5年に渡って進化を繰り返してきたアクティブのZ900RSにきちんと反映されていた。

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アクラポヴィッチ製政府認証マフラー SLIP ON LINE チタン ブラック(14万6300円)
Z900RSのスタイルによく似合う、メガホン形状のスリップオンサイレンサー。

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今回は、アクティブがカスタムを手がけたカワサキZ900RS/カワサキZ650RS/ホンダGB350ヤマハYZF-R7の4台に試乗した。

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※本記事はアクティブが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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