そこはおとこ気、見せてよ- 

一山麻緒(22=ワコール)が2時間20分29秒の好タイムで優勝して、東京オリンピック(五輪)代表に内定した。

一山の記録は、日本実業団連合の褒賞金で設定A(2時間21分59秒以内)に相当する。本来は選手1000万円、チーム500万円が支給されるはずだった。しかし1日の東京マラソンで男子大迫傑の日本新1億円ボーナスなど1億7000万円をはき出して、ボーナスの残金が800万円になっていた。

規定では褒賞金が800万円を超えた場合は、早いもの勝ちで、選手に3分の2=533万円、チームに3分の1=266万円が支給される形だった。一山は褒賞金が約半分になる。

これに対して、ワコールの永山監督は「そこはおとこ気ですよね。予算がないではなくて、こっそり準備してもらって、選手の頑張りに報いるのが大人のおとこ気でしょう」ときっぱり。

その上で「褒賞金制度も、MGCも、これだけ盛り上がっているんだから、上層部でしっかり話し合ってもらいたい。MGCを終わらせると、マラソンは衰退する。報奨金制度もMGCも、両輪として継続してやってもらいたい。五輪は2020年で終わりじゃない。2024年、2028年と続くわけですから。それがおとこ気というものでしょう」と指摘していた。