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Sunday, April 19, 2020

コスト水準で明確な差、国内株大型アクティブに見る信託報酬等とパフォーマンスの関係 - モーニングスター

コスト水準で明確な差、国内株大型アクティブに見る信託報酬等とパフォーマンスの関係

2020/04/18 10:00

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月の日経平均株価が前月比▲10.53%となるなど金融市場に動揺が広がる中、投資信託協会の松谷博司会長は「個人の方々が資本市場に参加する、すなわち資本市場に資金を投入するという行為は、将来の経済成長に不可欠であり、『投資をした人・続けた人』が結果的に成長の果実という形で報われる…(略)…『長期・分散・積立』が、ノーベル賞でも認められた行動ファイナンス理論に整合した投資手法」と、長期的な視点に基づく投資の継続を訴えるコメントを発信した。コロナショックは、長期投資を改めて意識する機会をもたらしている。

 ファンドを長期間保有する上で無視できないのが信託報酬等である。信託報酬等はファンドの運用管理費用として投資家が支払うもので、投資家は保有中継続して支払い続ける。日々信託財産から支払われるため、パフォーマンスの押し下げ要因となる。

 国内大型株に投資するアクティブファンドを対象として、信託報酬等とパフォーマンスの関係を調べた。モーニングスターでは、コストの見える化指標としてフィーレベルを公表している。アクティブファンドはアクティブファンドの中で、パッシブファンドはパッシブファンドの中で信託報酬等の水準を表すものだ。ファンドを資産クラスとアクティブ・パッシブ別からカテゴリー分けし、属するカテゴリーの中での信託報酬等の水準を「安い」、「平均より安い」、「平均的」、「平均より高い」、「高い」の5段階で示す。

 フィーレベルカテゴリー「国内株大型・アクティブ」に属するファンドについて、フィーレベル別の信託報酬等(税込)の平均値を見たところ、「安い」が年率1.02%、「平均より安い」が1.40%、「平均的」が1.64%、「平均より高い」が1.71%、「高い」が1.93%となった。「安い」と「高い」には0.91%もの差がある。長期保有においては無視できない差である。

 次に、フィーレベル別にモーニングスターレーティングの平均値を見ると、「安い」3.03、「平均より安い」2.55、「平均的」2.44、「平均より高い」2.59、「高い」2.31となった。レーティングは、ファンドのリスク調整後のリターンがその属するカテゴリー内でどの水準にあるかを「1」〜「5」の5段階で示したもので、「5」が最も高い評価となる。信託報酬等とレーティングは概ね反比例の関係にあり、信託報酬等が安いほど、ファンドのパフォーマンスが良好であることが確認できる。高コストファンドであってもコストに見合ったパフォーマンスを上げていれば問題はない。ただ、信託報酬等が安いファンドほどレーティングが高いという傾向があることを考えると、特に長期投資においては、信託報酬等が少しでも安いファンドの保有が有効であることが、改めて確認されよう。

 20年3月末時点で、「国内株大型・アクティブ」に属するファンドのうち、信託報酬等が「安い」、レーティングが「5」を満たすファンドは10本ある。そのうち、同月末時点の純資産残高の上位3ファンドは、「スーパートレンドオープン」、「日本好配当リバランスオープン」、「リサーチ・アクティブ・オープン」であった。

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