- 2020/07/03
- MotorFan編集部 大家 伝
BMWの二輪部門であるBMWモトラッド(BMW Motorrad)から、2輪車向けとなる「アクティブクルーズコントロール(ACC)」が発表された。発表によると「ライダーアシスタンスシステムの提供によって、モーターサイクリストにまったく新しい快適な乗り心地を提供します」とのこと。いったいどのようなものなのだろうか?
TEXT●大家伝(OYA Den)
ライディングを強力にサポートするアクティブクルーズコントロール
いわゆる4輪車では普及の進んでいる追従型クルーズコントロール。しかし2輪車においては一般的な装備とは言えない状況だ。
そもそもクルーズコントロールとは車速をドライバーが設定し、その速度を一定に保つ機能のこと。ただアクセル操作の自動化によって車速をコントロールしていたため、前車との距離が詰まってしまうようなケースではドライバー自身が速度調整や回避行動を取る必要があった。
それが近年では追従型クルーズコントロール(Adaptive Cruise Control)へと進化し、レーダーやビデオカメラと組み合わせてブレーキをも自動化。これによって前車との車間距離を適切に保ちつつ車速をキープすることが可能となり、一気に普及が加速した感のあるアシスタンスシステムだといえる。
さてBMWモトラッドが発表した2輪車用アクティブクルーズコントロール(ACC)だが、開発はボッシュ(Bosch)と協力して行われた。4輪用アシスタンスシステムでは長年の経験を持つ両社だけに、その豊富なノウハウがふんだんに盛り込まれたであろうことは容易に想像がつく。
新しいACCは、ライダーが設定した速度と前方を走行する車両までの距離を自動的に調整。前方車両との距離が縮まると、システムは自動的に車両速度を調整してライダーが設定した車間距離をキープ。この車間距離は3段階に変更可能で、手元のボタンで簡単に設定することができる。
またコンフォータブルとダイナミックという2つの制御特性によって、加減速の動作がそれぞれで異なった変化となる仕組みも設定。さらにダイナミッククルーズコントロール(DCC)を使用できるようにするため、距離コントロールを無効にすることも可能だ。
BMWモトラッドのACCシステムでは、前車との車間距離が車体前部のレーダーセンサーで行われる。ただしACCは移動中の車両にのみ反応し、静止車両は無視される。そのため渋滞末尾や信号で待機している車両との距離は制御されないので、常にライダーが介入可能な支援システムとなっている。
そしてヨーレートと車速から車両の経路、つまりバイクが次の約100m移動するラインを認識。そのラインで前方に移動車両が確認された場合にはシステムが応答して速度が調整され、設定距離が確保される。ただしあくまでコーナリング速度制御(ACCでのみ使用可能)であって自動運転ではないため、傾斜角を決めてバイクを旋回させるのはライダー自身の操作で行われる。なので急な車速調整でライダーを驚かせたり緊張させたりすることがないよう、ブレーキと加速のダイナミクスは傾斜角が大きくなると制限されるというのもポイントだ。
こうしたACCおよびDCCの設定はTFTインストルメントクラスターのアシストメニューで行い、設定速度、前走車との距離、ACC / DCCの制御状態がディスプレイに表示される。
また走行中にSet / Resボタンを押せば、その時点での走行速度がACC / DCCコントロールの設定速度として適用される。さらにSet / Resボタンの短押しと長押しで設定速度を高められるほか、後ろに押すことで設定速度を下げることも可能。
ACCでは設定速度を30~160 km/hの範囲で選択でき、28~250 km/h(ギアによって異なる)の速度範囲で起動する。
DCCでは設定速度を15 km/h(1速のみ)- 220 km/hの範囲で選択でき、220 km/h~250 km/hの速度で作動させることができる。
ただしこのような設定速度については、日本国内導入車にACCが導入される段階で日本向けの仕様に変更される可能性が高いだろうと推測する。
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July 03, 2020 at 10:00PM
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