もくじ
ー大盛況だったスカイアクティブRとは
ーロータリーエンジン復活、マツダの夢
ーまずはレンジエクステンダーと絡める
ーレンジエクステンダーEV向けのみ?
大盛況だったスカイアクティブRとは
text:Kenji Momota(桃田健史)
マツダ「スカイアクティブR」の話題を、最近耳にすることはなくなってしまった。
まさか、お蔵入りなのか? それとも、広島の地で、水面下での研究開発が続いているのだろうか?
思い起こせば、あの現場の熱気は本当に凄かった……。
2015年10月後半から開催された第44回東京モーターショー(一般公開:10月29日~11月8日)。プレスデーのマツダブースに、報道陣が一気に詰めかけた。
お目当ては、世界初公開されたマツダ「RXビジョン」である。
配布された広報資料には、「デザインテーマ『魂動(こどう)にもどづき、マツダが考える最も美しいFRスポーツカーの造形に挑戦するとともに、次世代RE『スカイアクティブR』を搭載した、マツダがいつか実現したい夢を表現したモデル」という記載がある。
さらに、RE(ロータリーエンジン)について、「現在は生産をおこなっておりませんが、マツダはREの研究・開発を継続しています。『スカイアクティブR』という名称には、スカイアクティブ技術の開発時と同様に、『常識を打破する志と最新技術をもって課題解決に取り組む』という意味が込められている」とも表現している。
こうした出展内容によって、「RXビジョン」=次期「RX-9」というイメージが、報道陣の中で一気に盛り上がったのだ。
ロータリーエンジン復活、マツダの夢
記者会見の後、小飼雅道社長(当時)の囲み取材でも、「ロータリーエンジン復活」に関する質問が次々と飛び込んできた。
筆者も、そうした記者の輪の中にいたが、小飼社長としては、RXビジョン発表におけるメディアのリアクションをある程度は予定していたものの、「まさかここまでの熱気に包まれるとは!」との思いが表情に出ていたように思える。
筆者の記憶が正しければ、小飼社長は若い頃に「RX-7」に個人的に乗っていた、または自己所有ではないRX-7に高い関心を持っていただけだったかもしれないが……。
どちらにしても、RX-7に搭載されたロータリーエンジン技術の独創性に惹かれて、マツダに入社したことは間違いない。
それだけに、記者との受け答えの中でも、広報資料にあるように「マツダの夢をロータリーエンジン搭載車に託して表現した」という点を丁寧に、何度も説明していた。
その後、一般公開期間中、筆者もナビゲーターとして参加した、公式場内ツアーでは参加者の最大のお目当てが、一般ユーザーが体験できないマツダブースの壇上でRXビジョンを間近で見るアトラクションだった。
そうしたツアーのナビも含めて、筆者自身がRXビジョンの細部を見る機会が多く、ロータリーエンジン搭載という形容詞が生む、ボディ全体の躍動感を全身で感じ取った。
画像 懐かしいモデル多数 マツダ歴代ロータリー搭載車の系譜【詳細】 全200枚
からの記事と詳細 ( 【マツダRX-9消滅!?】「スカイアクティブR」に対するマツダの思いは ハイパフォーマンス系REどうなる - http://www.autocar.jp/ )
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