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Wednesday, February 3, 2021

2020年「研修を半分以上オンラインで実施した」人事担当は64%も、「社員同士の関係性が強くならない」「他者からの気づきがない」などオンライン特有の課題を感じる人多数 - PR TIMES

 
  • 1、2020年「半分以上の研修をオンラインで実施した」64.1%も、「対面の時と比べて社員が理解できていないと思う」46.8%
 まず、2020年に実施した社員研修における、オンライン実施と対面(オフライン実施)の比率について尋ねたところ、「全てオンラインで実施した」17.5%、「半分以上オンラインで実施した」34.0%、「オンラインと対面半々で実施した」12.6%と、計64.1%の方が半分以上の研修をオンラインで実施したと回答しました。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、これまでの働き方を大きく変えることが求められた年でしたが、研修においても多くの企業がオンラインでの研修を導入した様子がうかがえます。


 一方で、オンライン研修を実施したと回答した方へ、研修を受けた社員の理解度はどうだったか尋ねたところ、「対面の時と比べて理解できていないと思う」と答えた方が46.8%、研修を受けた社員の満足度についても「対面の時と比べて満足できていないと思う」と答えた方が45.5%と、それぞれ半数近い回答を集めました。オンライン研修の導入までは進んだものの、必ずしも納得いく内容にはならなかったようです。

  • 2、オンライン研修における課題は「社員同士の関係性」「他者からの気づきがない」などが上位、「オンラインになって実施しなくなった研修がある」64.9%
 次に、オンライン研修における課題を深掘りすべく、次に「オンライン研修で人事・教育担当者として不安・不満に感じたことは何か」という質問を行いました。

 その結果、「社員同士の関係性が強くならない」と53.2%の方が回答。続いて「他者からの発見、気づき、刺激がない」42.9%と、参加者が各々の自宅や席から研修を受けることになった結果、社員間での交流不足やそれに伴う気づきの不足を懸念する方が多いことが分かりました。人事・教育担当者からの個別回答でも、「自分以外にほかの人の動きや様子を観察し、気づきを得るといったことや休憩時間等のコミュニケーションが補いきれない。」「対面での研修が減ったことでコミュニケーション機会が少なくなり、例年に比べて新入社員同士での交流や情報共有があまりできていないように感じた。」といった声が集まりました。
 また、内容面や理解度に関する不満については「実施できる内容に限りがある」41.6%「社員が研修を真面目に受けているのか分からない」40.3%という結果に。人事・教育担当者からの個別回答では「対面であれば、その時々の姿勢や反応や雰囲気等で理解度や満足度が体感できるが、オンラインではそのような雰囲気をくみ取るのが難しい。」といった意見がありました。


 更に、「対面研修からオンライン研修への切り替わりが進んだ結果、例年対面で行っていたにもかかわらず実施しなくなった研修はありますか」という問いに対しては、64.9%の方が実施しなくなった研修があると回答。具体的には「ロールプレイング」や「グループワークによる演習授業」など、研修受講者間の会話や交流がポイントとなるような研修があげられていました。先の質問で社員同士の関係性や他者からの気づきの不足を不満に感じていた方が多かったのには、そもそもそれらを醸成できる研修がオンラインでは実施しにくかったという理由もあることが見て取れます。

 
  • 3、2021年「半分以上の研修をオンラインで実施予定」は1月初旬時点で50%弱
 最後に、2021年に実施を計画している社員研修について、オンライン実施と対面実施の比率を聞いたところ、「全てオンラインで実施する予定」8.7%、「半分以上オンラインで実施する予定」24.3%、「オンラインと対面半々で実施する予定」16.5%という結果に。現時点で合計49.5%がオンライン研修の実施を既に予定していることがわかりました。未定と答えた方が29.1%いたことも踏まえると、2020年と同様にオンライン研修を多くの企業が引き続き導入するだろうことが想定されます。
 オンライン研修を多く実施する理由については、やはり「新型コロナウイルスの感染拡大が気になるから」が70.6%で最多に。対面研修を多く実施する理由については「オンライン研修では実施できる内容に限りがあるから」が62.5%で最も多くの声を集めました。

 
  • 4、まとめ
 本調査では、「2020年に半分以上の研修をオンラインで実施した」と回答した方が64.1%と多く確認されましたが、同時に人事・教育担当者がオンライン研修に不安・不満を抱えていることも分かりました。
 とりわけ「社員同士の関係性が強くならない」(53.2%)と「他者からの発見、気づき、刺激がない」(42.9%)いう不安・不満については、オンライン特有の課題とも言えます。また、オンライン研修を受けた社員の理解度や満足度が対面研修と比べて低い点は、教育投資をする企業にとって死活問題です。
未だ新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中で、企業の人事・教育部門としては、昨年に引き続きコロナ禍における能力開発や教育形態を再設計・再構築して実施することが求められるでしょう。事実、現時点でも「2021年に半分以上の研修をオンラインで実施予定」と49.5%の方が回答しています。

 よりよい研修を実現するためには、オンライン研修を単なる対面研修の代替案として考えるのではなく、オンラインの特徴を理解したうえで、オンライン研修の実績が豊富にある教育会社や専門家に相談をしつつ、研修の内容を再設計・再構築されることが大切です。会社ごとに異なるリレーション構築の文化や風土・発見や気づきのプロセスを踏まえてプランを立てることで、オンライン研修による「社員同士の関係性を構築する」や「他者からの発見、気づき、刺激を得る」は可能だと考えています。
 本調査が人事・教育担当者の参考になれば幸いです。これからも、MON株式会社は「自ら考え、自ら行動できる人財」育成のため、活動を続けて参ります。

【調査概要】
調査名 :コロナ禍における企業研修に関する調査
調査対象者:従業員100名以上の企業に勤める人事・教育担当103名
調査方法 :インターネット調査(2021年1月5日~7日)

【会社概要】
会社名:MON 株式会社
代表者:代表取締役 門田政己
所在地:東京都中央区銀座五丁目6番12号 bizcube 7F
設 立:2010年4月1日
◇事業内容
・人財(人材)育成のための教育及び指導
・戦略・戦術の立案、実行に関する経営指導
・講演会・セミナーなどの企画、運営、実施
・受託研究・共同研究などの調査、分析、成果発表

【お問い合わせ先】
https://moncompany.co.jp/inquiry/index.html

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