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Tuesday, February 1, 2022

マイナス金利のユーロ圏債、市場の半分弱に低下=トレードウェブ - ロイター

[ロンドン 1日 ロイター] - マイナス利回りのユーロ建て国債残高が1月末時点で約4兆3800億ユーロ(4兆9400億ドル)となり、市場の半分弱に低下したことが、トレードウェブが1日発表したデータで分かった。昨年末時点の5兆1000億ユーロから減少した。

投資家がインフレ抑制のための金利上昇に備える中、債券市場が世界的に変化していることを示す最新の兆候となる。

ユーロ圏の債券利回りはここ数週間で急激に上昇している。これは米国の利上げ観測の高まりと、物価上昇圧力が長く続く場合に欧州中央銀行(ECB)も予想より早く対応する必要があるという見方を反映している。

トレードウェブのプラットフォーム上で9兆ユーロを超えるユーロ圏の国債市場のうち、マイナス利回り国債が占める割合は約48%となり、2019年4月以来の低い割合となった。前月は約56%だった。

ドイツ10年債利回りは1月に20ベーシスポイント上昇し、一時は19年以降で初めて0%を超えた。1月31日と2月1日に再びその水準に達した。

インフレ率が記録的に高い5%前後で推移し、予想ほど早く下がらない兆候が出ていることから、市場はECBがシナリオの変更を始める可能性への対応を始めている。

ドイツの2年債利回りは1月31日にマイナス0.55%を付けた。上昇幅は約8ベーシスポイントと20年3月以来の日次ベースで最大となった。

世界的に見ても、マイナス金利債券の割合は縮小し、マイナス金利の10年債を抱える国はドイツだけとなっている。

トレードウェブのデータによると、マイナス金利の投資適格級のユーロ建て社債の割合も1月に急減した。

トレードウェブのプラットフォーム上でマイナス金利の投資適格級の社債残高は1月末時点で6740億ユーロで、市場全体(3兆7000億ユーロ相当)の18%だった。これは20年半ば以降で最も低い割合だった。

英国のマイナス金利国債残高は1月末時点で約6580億ポンド(8890億ドル)と、市場全体(2兆5000億ポンド相当)の約26%を占めた。前月の28%から低下した。

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