広島県安芸高田市の石丸伸二市長は10日、現在16の市議会議員定数を8に半減する条例改正案をこの日開会した定例市議会本会議で提案した。3月の定例市議会で副市長の定数を2から1に半減する議員提案の条例改正案が可決されたことを受けた意趣返しとも言える対応だったが、採決の結果賛成1、反対14で否決された。
提案理由について石丸市長は、抜本的な財政健全化の必要性などを挙げ「議員の定数を16に据え置く正当性がないという判断に至った」と説明。また、半減案提案表明後に一部の市議が「議会軽視だ」と批判したり、最大会派の市議全員が今定例会で一般質問しない姿勢を示したとして「一般質問をしない、説明責任を果たさない議員はいらない、という声を聞いている。勘違いもはなはだしい。これこそが議会軽視。『恥を知れ、恥を』と言う声が上がってもおかしくない」と批判した。
討論では反対の立場を表明した6人の議員が「(市長の)とっぴな発想と手法の実験台にされるのは迷惑」「市民の権利をないがしろにする提案だ」「共感する部分もあるが『8人でいい』と言い切るのは時期尚早」などと意見。以前から議員定数を10にすべきだと主張していた1人は賛成の立場から意見を述べた。
本会議終了後、石丸市長は報道陣に「今回、議会がやったことを踏襲したが正しいとは思っていない。市民からの批判は免れない」とした上で「問題提起をしなければ見過ごされていた」と述べた。一方、宍戸邦夫議長は「議員は市民の代表。今日の結果は市民が出した結論で、大変意義がある」と強調した。
市では石丸市長の発案で公募した女性を2人目の副市長に登用する人事案が2021年に繰り返し議会で否決された。【岩本一希】
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