パリの住民はご存知のように“parisien(パリジャン)”。田舎の住民は“rural(リュラル)”で複数はリュロー。というわけで、ロックダウン以来数を増しているパリ暮らしと田舎暮らしを半分ずつという人々を表現する新しい単語、“paruaux(パリュロー)”が2021年に登場した。
parurauxは2021年に生まれた新語。それをタイトルにした本が出版された。96ページの『les paruraux』(Hachette出版社刊/15ユーロ)。photos:Mariko Omura
とりわけテレワークが可能な35~45歳のパリジャンたちの新しいスタイルで、2020年春のロックダウン期間を友達の別荘や地方の実家で過ごし、田舎暮らしの魅力を再発見したことがきっかけとなっているケースが多い。完全に田舎に引っ越すのではなくパリでは求められない緑に囲まれた広いスペースを求めて田舎に家を持つが、田舎では得られない利点のあるパリ暮らしのために小さなスタジオをキープし、週に2~3日をパリで過ごす。これがパリュローである。
日刊紙Le Parisienのジャーナリストのマリオン・クレンプとイラストレーターのミカエル・プリジャンによる共著『Les Paruraux(レ・パリュロー)、半分パリジャン、半分田舎の住民』がHachette社から出版された。パリュローたちの発見、新しい習慣、そして思いがけなかった不都合……この本の中で彼らはイラストとともにユーモアと皮肉を込めて、100の単語の辞書仕立てでパリュローを解説している。彼らもまさにこの種族で、自分たちの経験を生かした便利なガイドも巻末に添えた。パリュローになれるかなれないかのテストもあれば、野菜の種まき、収穫の表などは切り取り線つきで。
レ・パリュローの新しい暮らしA〜Zはarrivée(到着)から始まり、zen(禅)で終わる。
パリの不動産価格の高騰、エコロジー志向、ウェルビーイング……パリっ子たちを田舎へと向かわせる理由は複数。かつてセカンドハウスといったら地方の住まいだったが、いまやパリの住まいがセカンドハウスの時代だ。
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