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Friday, July 22, 2022

【2シリーズ アクティブツアラー(初代)】アンダー100万円でねらえるコンパクトなBMW - Goo-net(グーネット)

 5名乗車だけど、ちょっとミニバン風のコンパクトカー。BMW 2シリーズ アクティブツアラーはそんな新ジャンルのクルマである。同じカテゴリーにメルセデスBクラスが存在するが、こちらはBMWらしいスポーティさを売りとし、2014年10月の発売以来、好調な売れ行きを見せている。そして今年の6月には、フルモデルチェンジを受けて2代目となった。今回は、初代の改良遍歴と中古車相場を探っていこう。

この記事の目次

2シリーズ アクティブツアラー(2代目/F45)ってどんなクルマ?

 BMW2シリーズが初めて登場したのは2014年2月のこと。FRシャシーを採用したコンパクトなクーペとして、3シリーズクーペの弟分のポジションを担っていた。同年10月には、同じ2シリーズの名称を持つが、ユーティリティ重視のコンパクトモデル「2シリーズ アクティブツアラー」がデビュー。こちらはFFシャシーを採用し、クーペとはまったく別のモデルとなっている。

 アクティブツアラーの全長は4350mmと、同時期のメルセデス・ベンツBクラスとほぼ同じサイズ。また1550mmの全高により、立体駐車場に収まるのもトピックといえるだろう。室内は2列シートの5名乗車で、1シリーズよりも広々している。リアシートは前後に130mmスライド可能で、用途に合わせて後席居住性やラゲッジルーム容量を調節可能。ラゲッジルームからは簡単な操作でバックレストを倒して大きな荷物も積み込める。なお、姉妹モデルとして2シリーズ グランツアラーも存在する。こちらは3列シートを備えて多人数乗車が可能となっている。

 発売当時のパワートレインは、1.5L 直3ターボ+6速AT(218i)と2.0L 直4ターボ+8速AT(225i xDrive)の2つ。前者はFF、後者は4WDとなる。安全面では、レーンディパーチャーウォーニング、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキを備えた「ドライビングアシスト」を標準装備するなど、この当時の先進技術もしっかり盛り込まれている。

改良遍歴は?

 2015年5月、新グレード「218d」が追加された。150馬力の2.0L 直4ディーゼルターボ+8速ATを搭載。燃費は、輸入車としてトップクラスの22.2km/L(JC08モード)を実現している。

 2016年1月、プラグインハイブリッドの「225xe」が登場。1.5L 直3ターボにモーターを組み合わせ、システムトータルで224馬力を発揮する。モーターのみで42.4km(JC08モード)の距離を走行可能。

 2017年1月、クリーンディーゼルの4WDモデル「218d xDrive」を追加。パワートレインはFFの218dと同じく2.0L 直4ターボを搭載。これに4WDを組み合わせることで、高い走行安定性を実現している。

 2018年6月、マイナーチェンジを受けた。新デザインのキドニーグリルとヘキサゴナルデザインのLEDヘッドライトを採用。バンパーは、大型のエアインテークを左右に配した形状になり、ワイド感を演出。エキゾーストテールパイプも90mm径に拡大された。インテリアは、上質なデザインと広い空間を維持しつつ、フロントシートの座面を拡大することで快適性を向上。

2シリーズ アクティブツアラー(2代目/F45)のグレードと相場

 初代2シリーズ アクティブツアラーのグレード構成は、パワートレイン別に「218i」、「225i xDrive」、「218d」、「218d xDrive」、「225xe」に分けられる。また、装備内容の異なる「ラグジュアリー」、「スポーツ」、「Mスポーツ」などが設定される。今回は、グレード別の中古車動向を探っていこう。

「218i」

 ガソリン車のエントリーモデルとなる「218i」。駆動方式はFFのみ。「ラグジュアリー」では、クローム仕上げのグリル、専用デザインのエアインテーク、16インチアロイホイールなどを採用。インテリアもパーフォレーテッド・ダコタ・レザーシートが与えられる。物件は標準仕様のほうが「ラグジュアリー」よりも多い。中古車平均価格は167万円(218iアクティブツアラー 全グレード)で、100万円以下の物件も目立つ。

「225i xDrive」

 2.0Lターボ+4WDを搭載したガソリンの上級グレード。こちらは「Mスポーツ」のみの設定で、専用エクステリアなどスポーティな専用装備が充実する。デビュー当初に設定されたが、途中でカタログモデルから外されたため、物件数はかなり少ない。中古車平均価格は182万円と、218iよりもやや高額。

「218d」/「218d xDrive」

 2.0Lディーゼルターボの「218d」は、標準仕様のほか、「ラグジュアリー」、「スポーツ」、「Mスポーツ」と多くの仕様が選べる。ただしモデルライフ後半では「スポーツ」や「Mスポーツ」がカタログから外され、特に「スポーツ」の物件は限られている。最も多いのが「ラグジュアリー」、次いで標準仕様が豊富。パワートレイン別にみると最も物件豊富で、中古車平均価格は197万円(218dアクティブツアラー 全グレード)。ガソリン車よりも高額ではあるが、5年~7年落ちの物件であれば100万円台前半の予算から購入可能だ。

「225xe」

 プラグインハイブリッドの「225xe」は、「ラグジュアリー」のみが設定される。こちらは中古車物件がほとんど流通しておらず、中古車として購入するのが難しい。わずかに流通する中古車の平均価格は195万円となっている。

BMW 2シリーズの中古車を探す

  • 本体価格:189.7万円
  • 車種 : 2シリーズ
  • 年式 : 2016年
  • 走行距離 : 3.6万km
  • 車検: 検5.3
  • 本体価格:258.5万円
  • 車種 : 2シリーズ
  • 年式 : 2017年
  • 走行距離 : 2.8万km
  • 車検: 車検整備付

※上の記述は、2014年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2022年7月時点のデータ。

まとめ

 先日フルモデルチェンジを受けたことで、今後は相場ダウンが期待できる先代2シリーズ アクティブツアラー。ガソリン、ディーゼル、PHEVと豊富なパワートレインが設定されるが、中古車の大半はディーゼルとなることも覚えておこう。ただし、ガソリン車も買えないわけではないので、価格重視なら「218i」辺りがねらい目。予算に余裕があるなら、「218d ラグジュアリー」を探してみるのもよいだろう。

グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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