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Thursday, August 25, 2022

【楽天】オコエ瑠偉に期待半分、心配半分… いまだ問われる野球に取り組む“姿勢” - 東スポWeb

楽天・オコエに今度こそ期待していいのか?(東スポWeb)
楽天・オコエに今度こそ期待していいのか?(東スポWeb)

【赤坂英一 赤ペン!!特別編】今年で7年目の楽天・オコエ瑠偉(25)、今度こそは期待してもいいのか。いや、また期待外れに終わるのがオチか。

 ヒゲを生やし、一回り大きくなった体で19日に今季初の一軍昇格。二軍戦40試合で打率3割1分6厘、1本塁打、10打点を挙げたことを評価されての抜てきだった。

 早速20日のロッテ戦にスタメンで出場すると、すぐさま今季初安打、初盗塁。中前打で二塁から本塁に突っ込んだ場面では、捕手のタッチをかいくぐる巧みなスライディングで初得点。21日には2安打と初のマルチ安打までマークしている。

 ところが、23、24日のソフトバンク戦では10打数無安打。オコエ本人は2年目の〝2017年型フォーム〟に戻したことに手応えを感じていると話していたが、首脳陣を納得させられるほどの結果を出せていない。

 オコエの言う17年、私は彼の〝追っかけ取材〟をしていた時期がある。ドラフト1位で関東第一高から楽天入りした1年目の16年、51試合で打率1割8分5厘。高卒新人なら51試合に出ただけでも合格点だったと言えなくもない。が、首脳陣の評価は厳しかった。

 当時、オコエをつきっきりで指導していた池山打撃コーチ(現ヤクルト二軍監督)はこう言った。「いまは土台作りの最中です。いや、土台を作る木材をカンナで削ってる段階かな。それくらい、オコエはまだまだです」

 当時、オコエの打撃の欠点はどこにあったか。

「バットを振る時に左脇が開くからスイング軌道が安定しない。バットがいろんな方向にブレるので、プロの球をしっかり弾き返せないんです」

 そこで池山コーチは、左脇が開かないよう、左上腕と上半身を固定するチューブをオコエに装着し、打撃練習をさせた。オコエも最初のうちは真面目に取り組んでいたのだが、やがてチューブをつけるのを拒否し、遅刻したり、サボったりするようになってしまう。

 もちろん、オコエ本人にも言い分はあった。

「僕にとって何がプラスになって、何がプラスにならないかは、自分自身で考えています。これは違うなと思ったら、自分の中で消しますよね」

 しかし、あれから5年、オコエの野球に取り組む姿勢が問題視されてきたことも確か。実際、石井監督も「考えが甘く、自己評価が高過ぎる」と手厳しく批判している。

 そんな首脳陣にダメ出しされた〝17年型フォーム〟でどこまで活躍できるか。私も期待半分、心配半分で見守りたい。

☆あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大卒。日本文藝家協会会員。最近、Yahoo!ニュース公式コメンテーターに就任。「最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生」「プロ野球二軍監督」(講談社)など著作が電子書籍で発売中。「失われた甲子園」(同)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。他に「すごい!広島カープ」「2番打者論」(PHP研究所)など。

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