SEMA SHOW 2022の舞台から凱旋帰国
ドライカーボンR32GT-Rをオートサロンに展示!
第二世代GT-Rチューニングで世界的な知名度を誇る“ガレージアクティブ”。そんな名門チューナーが東京オートサロン2023に主役として持ち込んだのは、昨年のSEMA SHOW2022でお披露目した2作目となるドライカーボンR(BNR32)だ。
エクステリアは、2021年のSEMAに持ち込んだBNR32と同様のアクティブオリジナル・ドライカーボン製ボディキットでフル武装。ルーフやリヤフェンダーなど、モノコック一体の外板パーツまで全て取り外して置き換えるフルトレード式を採用し、寸分の狂い・ゆがみのない炭素ボディを構築している。
そこに、深みのあるミッドナイトパープルIIIでカーボン地を活かすようにオールペイントし、オンリーワンの個性と高級感を手にしている。
エンジンは、この車両でデビューを飾ったHKS製RB26改3.0Lキットを軸にセットアップ。極薄の2ピースピストンを採用することで、エンジンハイトを変えることなくRB26ブロックのままで3.0L化を実現。そこにGT75115-BBタービンを組み合わせ、1000ps&100kgmオーバーを楽に発揮する。
ホイールはガレージアクティブの最新作(2023年発売予定)をインストール。デザインは既存の“RC-VI”を踏襲するが、このニューモデルは何とセンターロック式を採用しているのだ。
「これは、ワイトレみたいな純正ハブに固定する“センターロック変換プレート”と組み合わせることを前提にした製品。PCD114.3の5Hであれば装着可能で、変換プレートの厚みは10mmだよ」とアクティブ坂本代表。
ホイールサイズは12Jのスペシャルオフセットで、タイヤにはプロクセスR888R(295/30−18)をマッチング。ブレーキはアクティブオリジナルのモノブロック仕様で、フロントが6ポット×355mmローター、リヤが4ポット×345mmローターとなる。
カーボンとアルカンターラのコントラストが眩しいインテリア。シートはドライバーズ&ナビ共にレカロのプロレーサーRMS 2600Aを投入。もちろん、ドライカーボン仕様となる。乗降性を妨げないロールケージは、自社のボディファクトリーで製作したフル溶接留めのワンオフ品。エアコンもオリジナルの134aキットで近代化改修済みだ。
一方のBCNR33は、アクティブのユーザーカー。ボロボロの部品取り車をベースに自社の鈑金技術を全注入してフルレストアを敢行し、新車レベルのコンディションにまで蘇らせたチューンドだ。
心臓部のRB26DETTは、HKSが展開する2.8Lキャパシティアップグレードキットのステップ・ゼロとGCG2860Rタービンを組み合わせた800ps仕様となる。排気量アップの恩恵で下から図太いトルクが立ち上がるため、ストリートスペックとしての使い勝手も非常に良いそうだ。
ホイールはドライカーボンRと同じくオリジナルのRC-VIを履くが、こちらは通常の5穴モデルとなる。サイズは12Jのスペシャルオフセットで、アクティブのキャリパーキットも装備。タイヤはプロクセスR888R(295/30−18)だ。
車高調はHKSのハイパーマックスIV SP(F12kg/mm R10kg/mm)。アッパーマウントにエアアシストキットを組み合わせることで、緊急時の車高アップ機構も与えている。
インテリアもミントコンディション。シートはレカロのRMSだが、シートパッドは快適性を重視してクッション性が強いガレージアクティブのオリジナルに変更している。
東京オートサロン会期中は、来場客のみならず様々な業界関係者がアクティブブースを訪れる姿が見られた。そして、その中にはタレントの“ユージ氏”もいたのだが、「事前に直接本人から連絡をもらってね。自分専用のドライカーボンRを作ってほしいって。車両の製作過程は、Youtubeチャンネルで追いかけていくみたいだよ」とのこと!
ドライカーボンRの製作コストは数千万円を要する。何ともスケールの大きな話だが、ユージ氏はそれだけの価値があると判断したわけだ。2023年も躍進を続けるであろうガレージアクティブ、その一挙手一投足には今後も注目していきたい。
●取材協力:ガレージアクティブ 福岡県行橋市大字今井1407-1 TEL:0930-25-4488
【関連リンク】
ガレージアクティブ
http://www.g-active.co.jp
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