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Friday, June 12, 2020

人気投資ブロガー・rennyさん 前編:アクティブファンドにこだわる理由。12年で資産約2倍に - トウシル

※このインタビューは2018年11月30日に実施し、2018年12月19日に初回掲載したものです。

 インデックスファンド派が大多数を占める投信ブロガーのなかで、アクティブファンドをメインに運用している数少ないひとりが、人気ブログ『rennyの備忘録』を運営するrennyさんです。一部上場企業に勤務する会社員であり、JリーグFC東京の熱烈なサポーターでもあるrennyさんに、アクティブ運用にこだわる理由やアクティブファンドを選ぶ基準について聞きました。

最初はインデックスファンドをメインに運用していた

──rennyさんは、投信ブロガーの方々がその年の優れたファンドを選ぶ「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」の仕掛人としても知られます。今年も発表の季節だと思いますが、もう投票は終わっているのですか。

 はい、少し前に締め切りました。2007年に始めたとき、投票者はわずか20人に過ぎなかったのですが、以来年々増え、今回は200人以上の方に投票していただきました。

──過去の受賞ファンドを見ると、上位はほとんどインデックスファンドですね。

 投信ブロガーの大半はインデックスファンド派ですから、当然、そういう結果になるでしょうね。ただ、トップ10まで見るとアクティブファンドもいくつかランクインしています。もちろん、僕自身は毎年アクティブファンドに投票しています(笑)。

──今日はrennyさんがアクティブファンドにこだわる理由を中心にお伺いしたいと思っています。そもそも最初からアクティブファンド1本だったのですか。

 いえ、そうではないんです。というか、じつは今もインデックスファンドを保有しています。比率でいうとアクティブファンドは50%弱で、残りはインデックスファンドです。ただし、2017年2月以降インデックスファンドは追加購入していません。ですから、アクティブファンドの比率が少しずつ増えています。

──いずれにしてもしばらくは両方買っていたと。

 僕は2003年に長男が生まれたのをきっかけに投資を始めたのですが、そのとき読んだ本がインデックスファンドとアクティブファンド、両方の視点から書かれていたんです。それで、どちらもメリット・デメリットがあるなと思い、とりあえず両方買ってみました。具体的には、インデックスが「トヨタアセット(現・三井住友)・バンガード海外株式ファンド」、アクティブが当時人気のあった「さわかみファンド」です。それ以外にもいくつか購入しましたが、この2本が主力でした。

──インデックスは海外株式で、アクティブは日本株式ですね。

 はい、それには理由があります。これは当時も今も変わりませんが、基本的に僕は自分が応援したいと思う会社に投資したいんです。逆に言えば自分が納得できない会社には投資したくない。例えば日本のメガバングはビジネスモデル的にどうかと思う点が多いので、投資する気にはなれません。でも、日本の日経平均株価やTOPIXに連動するインデックスファンドだと、そういう企業にも投資することになります。1社当たりにすれば投資額の何百分の一か千分の一程度に過ぎませんが。一方、アクティブファンドは特定の銘柄だけで構成されていますから、自分が良いと思わない企業への投資を避けることができます。それで、日本株に関してはアクティブオンリーにしています。

──でも、海外株式に関してはインデックスファンドなんですよね。

 海外企業となると、どこが良くてどこが良くないのか、判断がつきません。もちろん本来であれば1社1社精査すべきなのでしょうが、さすがにそれは無理なので、インデックスファンドでいいかなという感じです。

──インデックスファンドとアクティブファンド、比率的にはどちらが多かったのですか。

 最初のうちはインデックスファンドがメインでした。当時は「バンガード海外株式ファンド」のような、世界株式の指数に連動するインデックスファンドを長期間持ち続けていれば安心だろうと考えていました。

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