写真はイメージ=PIXTA
緩和マネーと経済活動再開を手掛かりに上昇基調にある株式市場。その流れは投資信託の市場も同様だ。ここから投信を買うなら、どんな視点で商品を選ぶべきか。投信に詳しい専門家の知恵を借り、コロナ後の投資環境という観点から有望なアクティブ型投信を探してみた。3回に分けて紹介する。
◇ ◇ ◇
QUICK資産運用研究所の推計によると、5月の投信市場は約1760億円の資金流入超過(国内公募追加型株式投信の設定額から解約額を差し引いた額)だった。流入超過はこれで5カ月連続だ。
売れ筋を見ると、米国株高を受けた海外株式型や、急落からの反転が期待されるREIT(不動産投資信託)型、そしてバランス型に資金が集まったという。インデックス型も3月の急落以降、反発を期待する個人の買いとみられる資金流入が続いている。
一方、コロナショック前からインデックス型投信を積み立てていた個人投資家の中には、初めての株価急落に肝を冷やしたという人も多いはず。幸い、株価は急回復したが、実体経済の先行きは依然として不透明なうえ、コロナ後は社会の構造が変わり、有力企業の顔ぶれが変わるのではないかという指摘もある。
これまで通りインデックス型投信の積み立てを続けていいのか、社会が変わるとしたら、投資のチャンスとして捉えることはできないだろうか──。そんな考えを持つ個人投資家も多いだろう。
■コロナ後を見据えた投信選び4つの着眼点
これから投信を選ぶとしたらどのような点に目を向ければいいのか。専門家の話を総合すると、インデックス型投信を使った長期での分散投資については、コロナ後も大きくスタイルを変える必要はなさそうだ。
これにプラスアルファの収益を期待するなら、アクティブ型投信の追加を検討するのも一案だ。コロナ後の社会変化を見据えながら有望な商品を選ぶとしたらどうすればいいのか。4人の専門家(下囲み参照)に問いを投げると(1)コロナショック前後の値動き (2)老舗運用会社の商品 (3)コロナ後社会の投資テーマ (4)逆張り投資──という4つの投資アイデアが浮かび上がってきた。
コロナ後のアクティブ型投信選びの視点
格付投資情報センター 投信事業部長 岡 忠志さん
コロナ後の世界の変化や成長テーマを捉えることができるファンドマネジャーが運用するアクティブ型投信に注目したい。過去のショックを乗り越え、長期でインデックスを大幅に上回る実績を上げている商品もある。金利低下で債券投資は魅力に乏しいため、債券比率の高いバランス型も含めて要注意だ。
楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト 篠田尚子さん
コロナ後も投信選びの原理原則は不変と見ている。7割程度はインデックス型への投資でOK。余裕があれば、コロナ後の社会で耳目を集めそうなテーマ型投信のうち、成績を伴っている商品を買ってみるのも面白い。コロナショック時のアクティブ型運用について評価を下すにはもう少し時間が必要だ。
ガイア社長兼CEO 中桐啓貴さん
社会構造の変化、米中対立激化、低金利の長期化、2番底懸念など、先行き不透明感が高まっている。このような時こそ長い実績を持つ運用会社やファンドマネジャーに運用を託したい。臨機応変な銘柄選定や売買が期待できる。ただし運用会社や商品も分散することが重要。
ファイナンシャルスタンダード社長 福田 猛さん
大規模な経済ショックによる相場急落も3~5年で回復するものだ。この中では長期リターンが良好な世界株、世界REIT、ハイイールド債などのインデックス型投信を選ぶのがメイン。逆に今人気のあるテーマ型投信は避けるべきだ。あえて買うなら不人気なテーマの商品。債券、債券比率の高いバランス型は避けたい。
次回以降、これらの視点から浮かび上がるコロナ後の投資戦略と注目投信を紹介していく。
(本間健司)
[日経マネー2020年8月号の記事を再構成]
"アクティブ" - Google ニュース
July 08, 2020
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コロナ後のアクティブ投信選び 4つの視点で探そう - 日本経済新聞
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