飢餓のない世界を目指して活動する国連世界食糧計画(WFP)が10日、ノーベル平和賞を受賞した。新型コロナウイルスの感染拡大で世界的な飢餓の状況が悪化する中、受賞が支援に向けた国際協調を後押しするとの期待が高まる。WFPの資金不足は慢性的で、食料の配給量が3割減るなど、支援に頼る人々を直撃している。
赤道にほど近いアフリカ東部ウガンダ。砂ぼこりが舞う炎天下の広場で、難民の女性が重さ17・6キロの穀物が詰まった袋を「うんっ」と持ち上げて頭に乗せた。左手には植物油のボトル、右手に下げた袋には米8・4キロや塩、砂糖が詰まっている。額にじっとり汗を浮かべ、足早に家路を進む。WFPの支援によるこの食料で2カ月を生き抜く。
拡大するウガンダ北部ビディビディ難民居住区で、WFPから食料を受け取る南スーダン難民たち=2020年11月27日、遠藤雄司撮影
南スーダンの戦闘から逃れた難民約23万人が暮らす国内最大のビディビディ難民居住区で11月27日、支援食料が配られた。数百人が集まり、周囲一帯は市場のようににぎわうが、感染防止のため、配給所に入る人数は厳しく制限された。6人家族なら午前9~10時半、8人家族は11時半~午後1時といった具合に、世帯の人数で受け取る時間が分けられていた。
配給所で調整役をする国際NG…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
からの記事と詳細 ( 飢餓、コロナでさらに 足りない配給資金「食事は半分」 - 朝日新聞デジタル )
https://ift.tt/2KemIp2
No comments:
Post a Comment