札幌市に本拠を置くBMフィールドは、主に北海道内で畑地面積把握や土地改良計画を目的とする農業測量や、土砂崩れなどの状況を把握して復旧計画を立てるための防災測量を多く手掛けています。測量現場の作業をもっと効率よく、急な斜面や高低差がある、木が邪魔をしている、などの悪条件でも短時間で測量を着実におこなえる機器を探していたBMフィールドの代表取締役社長の青山氏は、Leica GS18 Tを導入しました。「GS18 T を使ってみて感動しました。ポールが斜めでも測量できるので、高さ1メートル以上ある農業用水路に上がる必要がない、気泡管を気にする必要もない。作業前に行うキャリブレーション(方位の再設定)の面倒な作業もまったく不要。現場作業は圧倒的に短時間でできるのに、成果は変わらないのです」と青山氏は初めて使用した感想を語っています。
また、ゴミ処理場を新設するために10haの原野を測量した現場は生い茂ったヤブのまっただ中だったため、従来トータルステーションを使った場合、現地作業は草切り班が 2 人、測量班が 2 人の、合計 4 人で1カ月かかると見積もられていました。「見通しをさえぎる背が高い草は、草切り班が切りますが、切った草で地面が見えないと測量ができないので、草や葉っぱを片づける時間も必要になります。わたし以外に 3 人の人間を 1カ月間確保するとなると、人件費がかかりますし、出張費、移動費も相当な金額にのぼります」と青山氏は述べています。ところが GS18 Tを使用することで、草切り作業は不要になり、1 人 10 日間で10ha の現地測量を迅速に完了させることができ、BMフィールドは現地作業の工数とコスの大幅なト削減に成功しました。
BMフィールドにおけるGS18 Tの導入効果は主に二つ上がっています。一つは最新技術によってGNSS測量を適用できる現場が広がり、最低人員で計測作業を完結できる仕事が増えたことでコスト削減につながったことです。もう一つの効果は、ポールの垂直維持に気を使うことなく高速に測量ができて、現場での作業工数が大幅に軽減されたことです。その結果、利益が増大しているだけでなく、「GNSS測量に強い会社」として知られるようになり、他社との差別化にもつながり、北海道以外の仕事を依頼されることも増えていると青山氏は述べています。
さらに次の一手として青山氏は2020年に発売されたビジュアルポジショニング機能を備えた GNSS 受信アンテナ Leica GS18 Iに注目しています。「今はあきらめている悪条件での GNSS 測量が、もっとできるようになるといいと、いつも考えています。『写真から点の座標がとれる』というのは、その解決策のひとつでしょう」と青山氏は力強く語り、GNSS 測量技術のさらなる進化と可能性に、大きな期待を寄せています。
本事例の詳細はこちらをご覧ください。https://leica-geosystems.com/ja-jp/case-studies/surveying-and-engineering/jp-bmfield-gs18-t
からの記事と詳細 ( 「傾きOK」のGNSS受信アンテナで測量作業工数を従来の半分以下に削減 - PR TIMES )
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