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Thursday, January 13, 2022

株式明日の戦略-前日の上げ分の半分を消失、グロース株の反転には時間を要するか - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス

 13日の日経平均は大幅反落。終値は276円安の28489円。

 東証1部の売買代金は概算で2兆7600億円。業種別では鉄鋼や非鉄金属、パルプ・紙などが上昇した一方、精密機器や小売、サービスなどが下落した。今22.11期の2桁増益計画や自己株取得の発表が好感されたオーエスジーが急騰。半面、3Q決算が失望を誘ったMS&Consultingが急落した。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり502/値下がり1605。世界の新車販売で2年連続首位になったと伝わったトヨタが、円安一服をものともせず2%を超える上昇。上場来高値を更新した。鉄鋼株が強く、日本製鉄やJFEHDが大幅高。ニッケル高を材料に住友鉱山が騰勢を強めた。決算が好感されたUSENNEXTやドーンが急伸。自己株取得を発表したロードスターや証券会社が目標株価を引き上げたネクステージが値を飛ばした。

 一方、グロース系の銘柄が嫌われる中、オリンパス、リクルート、ファナックなどが強めに売られており、マザーズではメルカリ、フリー、ビジョナルなどが厳しい下げとなった。イオンやサイゼリヤが決算を材料に大幅安。ファストリやセブン&アイが決算発表を前に警戒売りに押された。決算関連では、ファーストブラザーズやワンダープラネットなども大幅安。ほか、国内のコロナ感染拡大への警戒から、富士急行や小田急など鉄道株が軒並み安となった。

 日経平均は276円の下落。前日が543円の上昇で、ほぼ半分を消失した。きのうの上げ度合いがかなり大きかったため、これくらいの下げは驚くことはないが、グロース株に厳しい1日であったことには意外感もある。米国では強い経済指標に対して株式市場が耐性を示しており、インフレへの過度な警戒が和らぎそうな雰囲気もあった。しかし、本日の東京市場では、バリューの中でも一握りの銘柄に資金が集中した。マザーズ指数は終値で昨年来安値を更新。前の週に週間で10%強下げたにもかかわらず、売り出尽くしとはならなかった。あすは週末でもあり、グロース株に関しては見切り売りが強めに出てくる可能性がある。きょうの動きが良かったトヨタや鉄鋼株などバリュー系の銘柄が全体の下支え役となるかに注目したい。

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