かつて『完全自殺マニュアル』という本が話題になったのを覚えているだろうか。発売当時から自殺を助長する有害書と非難されたり悪趣味なネタ本と扱われたりする向きもあったが、当時中学生だった自分は「いざとなったら死ねばいいと思いながら生きれば少しは楽になれる」というメッセージに救われる思いで読んでいた一人だった。
さて、その著者である鶴見済が当時から約三〇年後の今、新刊『人間関係を半分降りる 気楽なつながりの作り方』(筑摩書房・1540円)で訴えるのが「家族や友人との濃密なつながりはよいものである」という幻想を捨てろ! 騙(だま)されるな! というメッセージである。日本の殺人事件の半分は家族間で起きているというデータや、自身が受けたDV被害の体験をもとに、人間関係の危険や苦しみを遠ざけて気楽に生きるための…
からの記事と詳細 ( 今週の本棚・話題の本:『人間関係を半分降りる 気楽なつながりの作り方』=花田菜々子 - 毎日新聞 )
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