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Friday, February 5, 2021

「デカ盛りの聖地」元祖の店へ 記者は半分でギブアップ - 朝日新聞デジタル

 グルメサイトかいわいをのぞくと、群馬は「デカ盛りの聖地」などと呼ばれる。1食4184キロカロリーの「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」なんてカップ焼きそばを昨年11月に発売したのも伊勢崎市のまるか食品。なぜ聖地化したのか、そのルーツとされるレストランを訪ねてみた。

 関越道の前橋インターチェンジ近くの住宅街に、目指す「パンプキン」はあった。ランチ営業が終わった午後3時。この日何も食べずに腹ペコの記者(25)を、マスターの飯塚真人さん(65)と妻の恵美子さん(63)が迎えてくれた。

「全然じゃない!」笑われた

 さっそく一番人気の「イタリアントマト」を注文。メニューの写真に気おされてSサイズにしたものの、食パンが丸々1斤鎮座した皿は十分デカい。ホワイトソースがたっぷりかかったパンの角をフォークでつつくと、中に具だくさんのトマトスパゲティがぎっしり、湯気とともに顔を出した。見た目よりもあっさりとした口当たりのソースが、麺によく絡む。自重で倒れそうなパンと格闘しつつ胃に収めていくが、半分も食べないうちにもう限界。持ち帰りを申し出ると、恵美子さんに「全然食べてないじゃない!」と笑われてしまった。ちなみにレギュラーサイズはこの1・5倍だという。

 大盛りは、1984年の開店当時から。どこの店でも量に物足りなさを感じていた夫妻は、1人で食べきれなくても取り分ければ安くておなかいっぱいになるボリュームにこだわった。食べ盛りの学生ら常連の要望もあり、どんどん増量。「安くて多いだけではダメ」と恵美子さん。イタリア料理は真人さんの独学。特に多用するホワイトソースは、独自の配合でまろやかながらさっぱり。胃もたれしにくい日本人向けの味付けが人気で、客の大半はリピーターだ。

 ただ、全国的な「デカ盛り」のルーツは愛知県らしい。台湾出身のグルメジャーナリスト、東龍(とうりゅう)さん(44)=東京都練馬区=によると、1978年に「カレーハウスCoCo壱番屋」の1号店が開店した際、「時間内に1300グラムのカレーを完食したら無料」という催しが注目を浴びたのがきっかけだったという。

 週刊誌やテレビなどで繰り返し…

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