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Thursday, June 3, 2021

新型コロナの抗体量、がん患者は健康な人の半分…薬物療法が影響か - 読売新聞

 がん患者が新型コロナウイルスに感染した場合、体内にできる抗体の量が健康な人の半分ほどだったとする研究結果を、国立がん研究センターのチームがまとめた。この違いが感染や重症化のリスクを高めるかどうかは不明としたが、チームは「がん患者もワクチンを積極的に接種して」と呼びかけている。

 研究は昨年8~10月、同センター中央病院(東京都)に通院する16歳以上のがん患者500人と、健康な同センターの職員1190人を対象に実施した。

 抗体の保有率は、がん患者が0・4%、健康な人が0・42%で、気づかないうちに感染した割合に差はなかった。抗体量については、がん患者は健康な人の半分ほどで有意に少なかった。

 がん治療と抗体量の関係を調べたところ、抗がん剤治療を受けた患者は抗体量が少なく、免疫ががんを攻撃する力を高める「免疫チェックポイント阻害薬」を使った患者は抗体量が多かった。

 研究では、薬物療法ががん患者の抗体量に影響を与える可能性が示唆された。ただし、海外では、ワクチンを2回接種したがん患者の9割に有効な抗体ができたとの報告もある。同病院感染症部の岩田敏部長は「必要ながん治療はしっかり受け、体調をみながらワクチン接種をしてほしい」と話している。

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