デロイトトーマツグループはこのほど、日本で働く女性を対象とした調査を発表した。回答者の半数が「燃え尽きた」と回答しており、世界全体の結果(46%)に比べ高い割合だった。1年前よりもストレスが高まったという回答も6割弱にのぼった。新型コロナウイルス禍に伴い、勤務時間が変わった女性ほどストレスを感じていることが分かった。
調査は2021年11月から22年2月に実施した。デロイトが日本のほか米国やカナダ、中国など世界10カ国で500人ずつインターネット上で実施した。
日本では燃え尽きたという回答は50%を占め、1年前よりもストレスが高まったという回答は57%にのぼった。どちらも世界全体の結果を数ポイント上回る。ストレスの高まりや燃え尽きは「勤務時間が変わった」女性に顕著に見られた。70%が燃え尽きたと感じ、74%が1年前よりもストレスが高まっていた。
コロナ禍で職場の労働時間や子供の学習環境などが変化している。家事や子供の世話が増えたほか、在宅勤務で職場でのコミュニケーションが取りづらくなったことがストレスの要因になっているようだ。
コロナ禍でフレックス制など多様な働き方を制度上導入した企業は多い。ただ「選択すれば昇進に影響すると思う」と答えた女性は9割にのぼり、利用にためらいを感じる人も多いようだ。デロイトトーマツグループの高畑有未マネジャーは「公平性の担保や不均衡の是正を意識するなど、制度が機能する環境づくりが必要だ」と話す。
また「過去1年の間に、ハラスメントやマイクロアグレッション(悪意のない小さな差別)などを経験した」と回答した女性は64%で21年(45%)に比べ増加した。マイクロアグレッションは「独身貴族でうらやましい」「LGBT(性的少数者)の人はおしゃれだね」など特定の属性を決めつけ、無自覚に傷つける言動が含まれる。
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