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麴町学園女子中学校高等学校は、1905年創立の歴史ある私立校。中高共通の学びの特色のひとつに「思考型授業」がある。アクティブラーニング型の授業形式と、授業の効果を高める麴町学園独自のシステムだ。
社会科主任で情報教育の推進も担う上田翼教諭は、中学1年の歴史の授業で『すらら 社会』を活用し、アクティブラーニング型の授業を実践している。進め方のコツや手応え、生徒らの反応について話を聞いた。
従来型の学びからのアップデートを期待した『すらら』の導入
2020年、コロナ禍でオンライン授業を余儀なくされた時に、中学で『すらら 社会』のトライアルが始まった。中学生が自宅で学べるように、レクチャー動画の「わかりやすさ」と「楽しめること」を重視したと上田主任は振り返る。
導入に際してもう1つ期待したのが『すらら』を反転学習の予習で活用することだった。従来型の講義をするだけの授業では、実社会において求められている「コミュニケーション力」「主体性」「チャレンジ精神」などは磨けないと考え、以前からアクティブラーニング型の歴史授業に取り組んでいた。
事前に予習課題を出しておいて、授業内では思考やディスカッションを中心に進めるのだが、『すらら』活用以前は予習をしているのかどうかの把握が困難であった。
この問題点が『すらら』の導入で一気に解決した。生徒らの学習時間、進捗は『すらら』の管理画面で一目瞭然。予習も適切に評価ができるようになった。コピーなどで時間をかけていた予習課題の作成は、ワンクリックで配信が完了する手軽さだ。生徒たちも1人1台のiPadでいつでもどこでも予習に取り組めるようになった。やるべきことが明確で課題をやるハードルが低くなったのではないかという。
実社会で求められる力を伸ばすためのアクティブラーニング型歴史授業の紹介
「中国・朝鮮半島との交流」の授業を例に具体的な進め方を紹介する。
◆予習や記憶パートは『すらら』を活用
事前に『すらら』で対象範囲の課題を配信。生徒たちは授業までにレクチャー動画とドリルで理解し知識を得る。予習や記憶のパートは『すらら』に委ねて、教師は思考やディスカッションのための授業準備に時間を割くべきだと上田主任。
◆授業の成否をわけるプリントの問い、30分間は見守りに徹する
授業は「中国・朝鮮半島との交流」プリントの配布でスタートする。古墳時代から飛鳥時代への変遷を理解することが課題だ。
始めの15分程度で、生徒は教科書や資料を見ながら、自分の考えを記入してプリントを完成する。
続く15分で席を立ってクラスメイト3名に自分の考えを説明し、相手の説明を聞き、思考を深める。わからない生徒はクラスメイトに聞くこともしている。この時間は、にぎやかで活気があふれる。そして終わると黒板に自分の名前の磁石を貼って席に戻る。
授業開始からの30分間は、とにかく自由に生徒に自分の考えを表明させたり、学び合いをしているのだ。教師はできるだけ見守りに徹する。何か言いたくなることも多く、言葉を発しないのが難しい時もあるが生徒たちの学びを考えるなら黙っているべきだ、と上田主任は自らに言い聞かせるように力を込めた。
そして成否はプリントにかかっているのだという。問いが難しすぎても簡単すぎてもいけない、また説明し合う人数も適切に設定する必要がある。試行錯誤の連続の末に完成させた。
◆教科書や資料集だけに留まらない情報の解説へ
最後の15分程度で教師は初めて解説を行う。用語や記憶パートは説明しない。教科書や資料集からの情報だけに留まらず、発展させたストーリーを伝えてゆく。例えば、藤原氏など当時の子育てが母方の家で行う通例を、生徒がよく知るマンガのキャラクターになぞらえて説明する。「楽しく」歴史の背景も理解できる工夫を凝らしている。
『すらら』を活用したアクティブラーニング型歴史授業の成果、試験への影響
一般的に社会科の試験は記憶が重要だと考えるが、アクティブラーニング型授業で定期試験の結果には影響がないのだろうか。「記憶するだけの問題より説明をもとめられる問題の方が難易度は高く平均点も低くなるものだが、1年生は十分に対応できる。さらに記憶を問うような標準的な試験問題の平均点も決して下がることはない」と上田主任は断言する。反転学習の予習として配信する『すらら』が記憶パートを担い、学習状況をしっかり把握できていることもあるのだろう。
実際に『すらら』導入のメリットとして生徒の学習時間が増えたことを上田主任はあげている。『すらら』の学習時間・クリアユニット数と定期考査の関係表からもその成果が見て取れる。
レクチャー動画がわかりやすいこと、学習成果を把握しやすいことがメリット
1年生 奥村悠樺さんは、自宅でも週に4日くらい『すらら』で英語と社会を中心に自主的に学習している。カリスマ講師風のアニメキャラクターによるレクチャー動画がわかりやすく、問題を解くために要した時間や正答率といった成果を把握できてやる気につながるのがメリット。「レクチャー動画がわかりやすいので、もし学習でわからずに困っている友達がいたら同じように丁寧にわかりやすく説明したい」「将来は人を支えられるようなことをしたい、そのためにも学びは大切だ」と語り、実践している。
部活で忙しい毎日、週末自宅で『すらら』に取り組む
1年生の岡﨑フミさんは、平日の放課後は新体操部の練習で毎日忙しい。そこで週末の時間を活用し自宅で『すらら』に取り組んでいる。紙の教材と比較して図や音声を交えたレクチャー動画の説明がとにかくわかりやすいと笑顔を見せる。歴史のアクティブラーニングも『すらら』の予習があるから授業がわかりやすくて楽しい。わからないところがあってももう一度レクチャー動画でやりなおせるのもメリットだという。
『すらら』には英検や数検対策のレクチャーもあり高校生範囲まで個々の知識に合わせて学び進めることが可能だ。グローバルコースに所属し、更なる英検合格を目指す岡﨑さんに最適だろう。
今後の展望
「今後も実社会で求められる能力を、生徒に身につけさせることが教師の使命だ」と上田主任。「従来型の学びに課題を感じたら、教育をアップデートするための1つの手法としてICT機器やアクティブラーニング型の授業を導入するべきだ。導入そのものが目的になってはいけない。」「学校では、中学校の他教科へ『すらら』の活用を広めて行きたい」と展望を語った。
関連URL
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