書籍『さらに知っておきたい日本の絶滅危惧植物図鑑』が発売された。
日本の絶滅危惧種の半分以上は植物!
将来絶滅する可能性が高い生物種を「絶滅危惧種」というが、日本の「絶滅危惧種」のうち、半分以上が植物であることはあまり知られていない。しかし最近では、SDGsの理念が世の中に浸透していく中で、希少植物のインターネットオークションでの取引禁止が検討されるなど、「生物多様性」を守るために植物保護への関心が少しずつ高まっているという。
日本の希少植物を知るためのガイドブック。牧野富太郎発見の植物も。
本書の著者は絶滅危惧植物の保全活動を行う「京都府立植物園」の元園長。約30年にわたって日本各地で撮影した絶滅危惧植物の写真の中から新たに選んだ希少種約100種を解説とともに紹介する。その中には、2023年春から始まるNHK朝ドラ『らんまん』の主人公のモデルである牧野富太郎博士が発見、命名した植物もあり、日本の植物学の父と呼ばれる彼の偉大な功績を知ることができる。
世界自然遺産の島々の植物の実情を伝えるレポートが充実
日本全体の植物をとりまく状況だけでなく、絶滅危惧植物の「ホットスポット」である小笠原諸島や奄美群島などの南方の島々の実情を伝えるレポートも掲載。
「コケ」や「きのこ」の仲間も紹介
前著では掲載しきれなかった蘚苔類、藻類、地衣類、菌類なども一部紹介されている。
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さらに知っておきたい日本の絶滅危惧植物図鑑
著者 : 長澤 淳一、瀬戸口 浩彰
判型 : A5判・並製
頁数 : 240頁
定価 : 2,200円(税込)
発売日 : 2022年9月13日
発行所 : 株式会社創元社
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