X(Twitter)がアクティブではないユーザー名を解放し、1件5万ドル(約750万円)で販売しようとしていることが明らかになりました。すでに、販売の打診を受けたユーザーが出ているとのことです。
X Is Reportedly Selling Inactive Usernames For $50,000 | PCMag
https://www.pcmag.com/news/x-is-reportedly-selling-inactive-usernames-for-50000
Xのユーザー名は新規登録時に長さ4文字~15文字で設定するもので、あとからいつでも変更可能ですが、すでに使用中のユーザー名の重複利用はできません。かつては4文字未満の名前も登録できたので、今でも長さ4文字までのユーザー名を使用している人は相当な古参ユーザーだということになります。
イーロン・マスク氏は2022年11月にTwitterを買収したのち、かつてTwitterによってアカウントを凍結されたドナルド・トランプ氏らのアカウントを復活させる「恩赦」を行いました。
イーロン・マスクがTwitterでアカBANされていた人々を復活させると発表、嫌がらせや差別などで追放された悪質なユーザーが帰ってくると危惧する声も - GIGAZINE
これに関連して、マスク氏は「放棄されたアカウントもあるけれど、膨大な数のアカウントがボットやトロールによって消費されました。来月(2022年12月)からこれらのアカウントの解放を目指します」と言及。
Some have simply been abandoned, but vast numbers of handles were consumed by bots/trolls. Aiming to start freeing those up next month.
— Elon Musk (@elonmusk)
2022年12月には「15億件のアカウント名をまもなく解放予定です」と投稿しました。なお、調査会社・DemandSageの調査によれば、この時点のアカウント数は13億件で、アクティブなものは2億3780万件だったとのこと。
Twitter will soon start freeing the name space of 1.5 billion accounts
— Elon Musk (@elonmusk)
Xのヘルプセンターには「運営の痕跡がないアカウントに関するポリシー」、つまりアクティブではないアカウントに関するポリシーとして、「現時点では運営の痕跡がないユーザー名を使用することはできません」と定められています。アクティブかどうかの判定は、少なくとも6カ月ごとにログインされているかどうかだとのこと。
一方で、2023年5月には、英語版のポリシーが書き換えられ、30日間ログインしていないアカウントを「休眠アカウント」として削除する方針に改められています。
Twitterが休眠アカウントを削除すると発表、30日間ログインしていないと休眠アカウント認定 - GIGAZINE
どれぐらいのアカウントが「アクティブではない」と判定されて削除されているのか、数字は明らかになっていませんが、すでに水面下では一部ユーザーに対して、アクティブではないユーザー名の購入打診がメールで送られているようです。
なお、「他者の商標を使って、提携関係があるように思わせたり、混乱を招いたりする行為」はポリシーで禁止されているため、アクティブではない有名アカウントが仮に解放されたとしても、赤の他人が自由に使うのは難しいかもしれません。
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