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Tuesday, March 24, 2020

アクティブラーニング充実 学び方や過程を重視 - 産経ニュース

文部省は来春から使われる中学校教科書の検定結果を公表した(古厩正樹撮影)
文部省は来春から使われる中学校教科書の検定結果を公表した(古厩正樹撮影)

 文部科学省が24日に検定結果を公表し、来春から使われる中学校教科書は、今春に使用が始まる小学校教科書と同様に新学習指導要領で重視される「主体的・対話的で深い学び」の視点が全教科に取り入れられ、内容が大きく様変わりした。生徒の興味関心を引き出すため、能動的な学びを促す仕掛けが随所にちりばめられた。

 先生が一方的に教える受け身の授業から、子供たちが自ら学び合う「主体的・対話的で深い学び」への転換は、新学習指導要領の大きな柱の一つ。新しい教科書には各教科とも、その視点が反映された。社会生活を生きる上で役立つ力を身につけるため、学び方や過程が重視され、生徒自身による探求コーナーや、考えを深めたり広げたりするためのディスカッション(議論)などを取り入れるケースが多くみられた。

 「あなたが無人島に漂着したら?」。公民の教科書(帝国書院)が取り上げた市場経済を学ぶためのテーマ設定だ。

 着ている服以外は何も持っておらず、まず生徒は生活に必要なものを調達することを考える。その後、島内に別の漂着民がいることが分かり、協力して生活することを選ぶ場合、定められた条件の下で、どのように分業できるのかなどを考察する-という内容。

 同じコーナーにはクイズ形式で、木になったバナナ採りを分業することが、現代では工場での分担作業に相当することなどが示され、生徒たちは生活に必要なものの調達や交換、他人との分業といった活動が、昔から続く経済の基本的な仕組みであることを学ぶ。

 ユニークな舞台設定について、編集担当者は「経済活動を分かりやすく説明するため」としている。

 一方、光村図書出版の3年の国語では、生徒同士で課題を解決するための合意形成に向けた議論を設定。新聞記事や家族の話などをもとに、解決したい課題を見つけるところから議論を始める。最終的な提案をする際には説得力を高めるための「根拠」を考えるようアドバイス。「多様な意見を生かしつつ、合意を形成するには根拠が必要」だと編集担当者は意図を説明する。

 大日本図書の3年の数学も、日常生活と結び付けた問題を扱った。生徒のグループで写真を撮る際、被写体となるグループの幅や撮影エリアなど一定の条件下で、全員がぴったり入る撮影位置を「円周角の定理」を用いて探すというものだ。

 「主体的・対話的で深い学び」はアクティブラーニングとも呼ばれ、学び手が(1)興味関心を持ち、見通しを持って粘り強く考える(2)議論や意見交換で考えを深めたり、広げたりする(3)知識をつなげ深く理解したり、考えを形成したりする-ことなどを求めている。

 光村図書出版の国語の編集担当者は「これまで分断されていた『学校で学んだこと』と『社会で必要なこと』を近づけた内容にした」と話している。

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March 24, 2020 at 03:30PM
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