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Monday, February 14, 2022

金沢駅トレビの泉 投げ銭減 コロナ 観光自粛で半分に 昨年度 最少2万279円 - 中日新聞

投げ入れられる硬貨が減ったという人工池=JR金沢駅前のもてなしドーム地下広場で

投げ入れられる硬貨が減ったという人工池=JR金沢駅前のもてなしドーム地下広場で

  • 投げ入れられる硬貨が減ったという人工池=JR金沢駅前のもてなしドーム地下広場で
  • わずかに投げ込まれた硬貨=JR金沢駅前のもてなしドーム地下広場で


 JR金沢駅のもてなしドーム地下広場にある人工池に投げ入れられる硬貨が減っている。イタリア・ローマの有名観光地「トレビの泉」をまねてか、多くの地元住民や観光客が硬貨を投げ入れていたが、新型コロナウイルスが流行し始めた二年前から回収額が激減。コロナ禍による外出自粛などが影響しているようだ。 (鈴木里奈)

 この人工池は、二〇〇五年三月に完成した。「歴史が今に息づく町」と印象付けるため、藩政時代から街中を流れてきた辰巳用水の水を取り入れている。地下広場を管理している金沢市道路管理課は、池へのごみ捨ては禁止しており、硬貨の投げ入れは禁止も推奨もしていないが、池の底にはちらほらと硬貨が落ちているのが見える。

 コインが投げ込まれるようになった時期や理由はわからないとされるが、道路管理課の担当者は「トレビの泉をまねしているんでしょうね」と想像する。

 池に捨てられたごみを拾うため、市は年に三回、二、五、十二月に水を抜き、市の職員自らが中に入って清掃している。投げ込まれた硬貨が放置されて腐食したり、底にはりついたりしないよう、清掃の際には一緒に回収。「雑収入」として市の収入にしている。

 回収額は、記録が残る一一〜一四年度は年間で三万円前後を推移。北陸新幹線開業の一五年度には、一気に五万六千三十五円に跳ね上がった。その後も四万円前後を推移したが、新型コロナが流行し始めた二〇年度には二万二百七十九円に、二一年度は二回目の回収までに二万三千四十四円と、コロナ禍前より大幅に落ち込んでいる。市担当者は「新型コロナウイルスによる影響がこんなところにも出ている」と驚く。

 トレビの泉では「もう一度この場所に戻ってこられますように」と硬貨が投げられるという。観光客の願いがかない、多くの人々でにぎわう日々は、まだまだ先になりそうだ。

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