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Thursday, September 8, 2022

「売る魚がいつもの半分しかない」観光客が減る牧志公設市場:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 台風11号の接近に伴う那覇市の泊魚市場の長引く休市に加え、第一牧志公設市場では地元や観光の来店者数が減少するなどの余波が続いている。公設市場の仲買人や鮮魚店では、値段が上昇したマグロや近海魚を買い付ける以外に手だてがなく、ある鮮魚店は「売る魚がいつもの半分しかない」と嘆き、漁業者も「いつになったら出漁できるのか」と、長引く影響に困惑する声が上がっている。

 公設市場で鮮魚を扱う与那嶺鮮魚では、仕入れ担当の与那嶺英盛さん(68)が毎日市場に通い、アカマチやマクブ、イラブチャーなどを競りで仕入れている。だが、5日は競りが開かれず通常の半分ほどしか店頭に並んでいない。

 与那嶺さんは「台風が通り過ぎても漁業者はまだ漁に出られない。台風は鮮魚店の売り上げにも直撃している」という。台風後の競りは取り扱いも少なく価格が上がりやすいとため息をつく。「だが、そもそも魚がなければ商売が成り立たない。競りが再開されたら、またいい魚を仕入れたい」と前向きに話した。

 ただ、肝心の漁の再開も見通せないのが現状だ。この時季は主にマグロやトビイカ漁をしているという奥武島漁業組合の嶺井藤夫組合長は「8月30日から漁に出ていない。台風が過ぎても波が高く、いつになったら漁ができるのか見通せない」と肩を落とす。

 台風対策で漁港に係留したままの漁船も多い。嶺井組合長は「今後も熱帯低気圧が発生しそうでロープをほどくか迷っている漁業者も多い。影響が長引くことで収入も落ち込む。頭が痛い話。もう台風が来ないことを願うばかりだ」と嘆いた。(沖縄タイムス)

沖縄はいま

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