2023年9月7日(木)より、「アクティブ運用型ETF(以下アクティブETF)」が東京証券取引所に新規上場しました。近年、海外市場でも大きな注目を集めるアクティブETFをご紹介いたします。
アクティブETFとは?
アクティブETFとは、日経平均等の株価指数といった特定の指標に連動した投資成果を目指すETFとは異なり、連動対象となる指標が存在しないETFであり、運用会社が予め定められた運用方針に沿って、ETFに組み入れる銘柄や投資先の資産配分を選択することで、ベンチマークを上回る投資成果を目指す商品です。
(出所)三菱UFJ国際投信作成
※上記はイメージであり、実際の運用結果とは異なる場合があります
6本のアクティブETFが新規上場
アクティブ運用型ETFのため、連動する指数はありません。
以下では、「NEXT FUNDS 日本成長株アクティブ上場投信(2083)」、「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信(2084)」、「MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信(2085)」をご紹介いたします。
NEXT FUNDS 日本成長株アクティブ上場投信(2083)
どんなETF?
高ROEを維持できる「優良企業」への長期投資を中心に、ROE改善を期待できる「変身企業」に機動的に投資することで、株価の上昇をとらえるETFです。
なぜ高水準のROEが良いのか
ROE(自己資本利益率)は投資家が投下した資本に対し、企業がどれだけの利益を上げているかを表します。高水準のROEを持つ企業は、効率よくお金を稼いでいるということであり、つまり「稼ぐ力」がある企業だと言えます。
優良企業:高水準のROEが維持できる「稼ぐ力」がある企業
✓ 高ROEを維持する銘柄群はパフォーマンスが高い傾向に!
高水準のROEを維持するということは、継続的に利益を稼いでいると言えます。稼ぐ力がある企業は、利益が自己資本に積みあがっていき、その自己資本を元に更に利益を稼ぐことで、中長期的に株価にも良好なパフォーマンスとなることが期待されます。
変身企業:「稼ぐ力」が向上し、将来のROEの改善が期待できる企業
✓ 変身企業へ機動的に投資
新規事業の創出、事業環境の変化、構造改革による収益性改善等により、将来ROEの改善が期待できる企業に機動的に投資します。
(出所)野村アセットマネジメント作成
- 上記は、ファンドの銘柄選定の切り口について単純化したイメージ図であり、全てを説明しているものではありません。
- ファンドの運用においては、定量分析、定性分析、バリュエーション評価に加え、流動性等を勘案のうえ、銘柄の選定を行ないます。また、上記の内容は、今後変更となる場合があります。
NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブ上場投信(2084)
どんなETF?
安定的な「配当」と機動的な「値上がり益」の獲得により、中長期的なトータル・リターンの獲得を目指すETFです。ポートフォリオの予想配当利回りは約4.0%。(2023年7月末時点。野村アセットマネジメントによる試算。実際の配当利回りと異なる場合があります。)
- ① 安定的な配当(インカムゲイン)の獲得
安定的にインカムゲインを獲得するため、予想配当利回りの高い銘柄を中心にポートフォリオを構築します。投資候補銘柄の選定においては、独自の配当予測モデルを活用します。 - ② 機動的な値上がり益(キャピタルゲイン)の獲得
投資銘柄の足元の業績や中長期的な資本政策の動向を分析し、機動的なキャピタルゲインの獲得を目指します。ポートフォリオの分散や流動性を考慮しつつ、将来の株価上昇期待が相対的に高いと評価した銘柄ほど組入比率を高く配分します。 - ③ 中長期的なトータル・リターンの獲得
インカムゲインとキャピタルゲインという2つのリターンの源泉を組み合わせ、中長期的なトータル・リターンの獲得を目指します。
(出所)野村アセットマネジメント作成
※上記はイメージ図です。
NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブETF(試算)とTOPIXの推移
「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブETF(試算)」の下記の期間の推移をみると、TOPIXと比較して良好なパフォーマンスとなりました。
「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブETF(試算)」は、これから運用を開始するファンドのイメージをつかんで頂くため、ファンドと同様の運用の考え方に基づき算出した試算結果です(運用管理費用控除前)。野村アセットマネジメントが信頼できると判断したデータに基づいて行なっておりますが、過去のデータに基づいて算出した結果であり、将来の運用成果等を予測あるいは示唆するものではありません。
また、実際のファンドの運用結果ではありません。ファンドの将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
期間:2003年7月末~2023年7月末、月次
「NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブETF(試算)」は、2003年6月末以降、各四半期末(毎年3月末、6月末、9月末、12月末)時点で、当ファンドの運用方針に従ってポートフォリオを構築し、各四半期末後3か月間はポートフォリオを継続保有したとして算出しています(売買コスト及び運用管理費用控除前)。
TOPIXは配当込み。TOPIXはファンドのベンチマークではありません。
(出所)ブルームバーグのデータ等を基に野村アセットマネジメント作成
MAXIS高配当日本株アクティブ上場投信(2085)
どんなETF?
- ① 高配当
東京証券取引所に上場する大型株・中型株の中から、予想配当利回りの上位銘柄を選定します。 - ② 高流動性
銘柄ごとの組入比率は流動性を勘案して決定します。 - ③ アクティブ運用
信用リスク懸念や無配懸念がある銘柄を定性判断で除外する運用が可能です。
高い配当利回りと高パフォーマンスが魅力!
過去の運用状況をシミュレーションした結果(以下、「当運用戦略(シミュレーション)」といいます)、過去20年間ではTOPIX(配当込み)を大きく上回って推移しました。また、予想配当利回りは2023年6月末時点で5.0%(三菱UFJ国際投信による試算。実際の配当利回りと異なる場合があります。)と、日本・米国の株式や国債、リートの利回りも上回りました。
※当運用戦略(シミュレーション)は当ファンドと同様の運用プロセスで運用したと仮定して算出したものですが、実際の運用とは異なります。したがって、将来の成果を示唆・保証するものではありません。また信託報酬等のコストは考慮しておりません。当運用戦略(シミュレーション)は、東京証券取引所に上場する大型株・中型株の中から予想配当利回りの高い銘柄順に、6%を上限として流動性に応じたウエイトで、30銘柄あるいは100%を満たすまで銘柄数を追加する形でポートフォリオを構築。3,6,9,12月初営業日にリバランス(構成銘柄の入替えと組入比率の調整)を実施。基準とする純資産総額は各時点で100億円、現物100%で運用したと仮定し算出。
※2003年6月末を100として指数化。期間:2003年6月末~2023年6月末(月次)
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成
- TOPIXは国内株式の値動きをご説明するために表示しており、当ファンドのベンチマークではありません。
- 上記はファンドの運用実績を示すものではありません。計測期間が異なる場合は、結果も異なる点にご注意ください。
- 上記は、過去の実績・状況、シミュレーションであり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
お取引に際してのご注意事項
値動き・リターンについて
アクティブ運用型ETFは、値動きや想定されるリターンが、日経平均等の株価指数といった特定の指標に連動した投資成果を目指すETFと異なることがあります。
アクティブ運用型ETFは連動対象となる特定の指標が存在しないことにより、運用会社において相場の状況等に応じた柔軟な運用が可能となっている一方で、運用パフォーマンスの向上のために積極的にリターンを狙った運用を行った結果、相場全体の変動からでは説明できない値動きをしたり、投資成果がベンチマークを下回ったりする可能性もあります。
ポートフォリオ情報等について
東京証券取引所に上場するアクティブ運用型ETFは、ポートフォリオ情報(ETFの組入資産の明細として東京証券取引所が定める事項が記載された情報)を日々開示することが求められていますが、このポートフォリオ情報は前日の基準価額算出時の情報であることにご留意ください。
また、アクティブ運用型ETFに組み入れられる資産は、常に入れ替わる可能性があることから、ポートフォリオ情報を基に取引時間中に算出・配信される一口当たり推定純資産額(インディカティブNAV)についても、常にETFの原資産価格を反映するものではありませんのであわせてご留意ください。
ご参考
アクティブ運用型ETFの対象銘柄は、日本取引所グループのウェブサイトでご確認いただけます。
(日本取引所グループのウェブサイトに遷移いたします。)
また、各銘柄の組み入れ資銘柄や基準価格などは、上記の日本取引所グループのウェブサイトや各運用会社のウェブサイトをご参照ください。
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